I.インボイス制度開始までの準備

 インボイス制度導入(適格請求書等保存方式)が導入されるまであと1年となりました。  制度導入により、取引の際に売り手であるインボイス発行事業者は、買い手である取引相手(課税事業者)からの 要求に応じてインボイスを交付するとともに、交付したインボイスの写しを保存することが義務となります。  インボイス制度開始までの準備は、売り手側と買い手側に分けると以下のようになります。  ○ 売り手側   自社発行の請求書等をインボイス対応にするための準備   ・インボイス発行事業者の登録   ・インボイスとする書類の確定   ・取引先にインボイスとする書類の様式を通知し、了解を得る   ・発行したインボイスの写しの保存方法を確定  ○ 買い手側   ・取引先がインボイス発行事業者かどうかの確認   ・取引先からのインボイスの受け取り方法の確認   ・受け取ったインボイスの様式確認、修正依頼等   ・受け取ったインボイスから仕訳を計上する方法を決定   ・受け取ったインボイスの保存・管理方法を確定  その他、インボイス制度に対応するためのレジや経理・受注などのシステム改修、継続的な取引相手に対する登録 番号伝達方法の検討、インボイス交付・受領についての社員(従業員)への研修などが準備として考えられます。

(税理士・行政書士 浦邊 謙佑) HP:ぜいりし.com 浦邊剛至税理士・行政書士事務所 ブログ:会計事務所の一日