V.ガーナ体験談 (9)
ガーナ人はとても綺麗好きです。水道がある地域では頻繁に断水が起き、水道がない地域では井戸の水 くみに大変な労力を費やすわけで、誰にとっても水はとても貴重であるにもかかわらず朝、晩必ず2度水 浴びをします。私が水浴びを1度しかしないと言うと皆に大変驚かれました。 また、朝早くから家の外回りをこまめに掃き掃除します。箒が地面をひっかく「シャーシャー」という 音がいたる所から聞こえてくるのでそれが私の 目覚まし時計になっていました。 掃除はするのに道端に平気でポイ捨てをします。私がバスロータリーでバスを待っていた時のことです。 バナナの皮を捨てるためゴミ箱を探していると「どうしたのか?」と尋ねられ、「ごみを捨てたい」と いうと「その辺に捨てろ」と言われました。私は「町を汚したくないから嫌だ」というと「どうせ掃除 をするからいいんだ」とのこと。汚さなければ掃除しなくて済むという考えはないのか、ガーナ人にと って野外は広くて大きなゴミ箱とでも思っているのでしょうか…。 私はガーナの町や海岸が汚れている様子に居たたまれなくなり、町で子どもたちを集めてオリエンテー リング形式のゴミ拾い活動をしたり、ゲームを取り入れたビーチクリーンとゴミを使ったリサイクル啓 発活動を行いました。 根本的には綺麗好きのガーナ人の考え方の変化に期待を込めて!!(P戸 由美)