V.ガーナ体験談 (5)

日本は島国で国境を体感することがないせいか私は国境に対して強い憧れを持っています。 ガーナは東はトーゴ、西はコートジボワール、北はブルキナファソに隣接していて、それぞれの国境に は門があり、私はその全てを体感してきました。ガーナの最北「パガ」という町にある国境のガーナ側 の門の上部には「BYE BYE SAFE JOURNEY」と書かれており、同じ門の反対側には「WELCOME TO GHANA」 と書かれていました。 その門から隣国ブルキナファソ側にある門までは数百メートル離れていて、その地域はグレーゾーンと 呼ばれ、両国の文化が入り混じっています。例えばフランスの植民地であったブルキナファソでは馴染 みのあるフランスパンはイギリスの植民地であったガーナではほとんど見かけないのですがここでは普 通に売られていて、ガーナでは見たことのないメーカーのビールやジュース等も売られていました。 また、ガーナの公用語は英語ですがブルキナファソの公用語であるフランス語を目にも耳にもしました。 その国境付近は公に写真を撮ることは禁止されているようでしたが、私は知らずに門を撮影し、国境警 備隊に見つかってしまいました。警備室へ連行され「カメラを没収する」と言われたのですが警備隊に 日本流の??土下座で謝罪をすると恐れおののき「さぁカメラを持ってとっとと帰れ!!」と言われ無 事にカメラと共に帰ることができました。

(瀬戸 由美)