V.ガーナ体験談 (4)
ガーナでフルマラソンが開催されると聞き、長距離を走ることが苦手な私ですがガーナでの記念として 参加しました。参加費は約200円で、優勝賞金はなんと30万円。ガーナ人にとって年収相当のため、参加 者は皆かなり張り切った様子でした。ところが足元を見てびっくり!!裸足の人、ビーチサンダルを改 造してかかとにゴムを付けた人、普通に歩くのにも足を痛めてしまいそうな靴を履いている人もいまし た。 走るコースは首都であるアクラを交通規制が全く無い中、車両との並走です。デコボコ道あり、赤土で 砂ぼこりが舞う場所あり、繁華街では人ごみを掻き分け、押し売りの標的にあうといった具合です。 途中、不意に十数ヶ所で様々な色のビニールテープが渡されました。それは、参加者がタクシーやバス で移動したり、ショートカットするのを防止するためで、地点通過の証明として配布されていたのです が、そうとは知らずにバス移動している参加者を何人か見かけました。給水所では用意された飲み物は 参加者ではない人も飲んでしまい私が行くころにはほとんどなくなっていたので道端で水やお菓子を購 入しつつ、少し観光気分で42,195kmを6時間かけて完走(完歩)しました。 ガーナで完走証明書は体力と忍耐強いことの証明として就職に有利になるそうですが賞金は1〜3位まで しか出ないので途中棄権者が続出でした。ガーナのお国柄を肌で感じた貴重な体験でした。(瀬戸 由美)