V.ガーナ体験談 (3)

ガーナで生活を始めて間もなく「何曜日に生まれたか」尋ねられました。「生年月日ならともかく生ま 私がガーナ滞在中に大統領選挙が行われました。 今の日本とは違って選挙活動の規制がゆるゆるで何でもありの「ばら撒き作戦」が横行していました。 あまりにも自由すぎて見ていて楽しくなるほどです。 立候補者の顔写真が印刷されたTシャツや政党のロゴ入りグッズが無料で配られた地域や、現金までも ばら撒かれた地域があったようです。 選挙権のない子どもたちも大盛りあがりで何かをもらった自慢をしあったり、何かをもらった立候補者 が所属する政党の歌を歌いながら踊ったりと選挙前はお祭り騒ぎでした。 ガーナでテレビは日本のように各家庭どころか町や村に数台しかない地域もあるので、人力での選挙活 動の仕方はお見事です。 選挙の投票方法については、識字率が低いこともあってか日本のように記名する方式ではありません。 投票用紙に立候補者の顔写真と政党のロゴが描かれていてその横に拇印を押すようになっていました。 その投票用紙が選挙日に届かない地域があったというようなハプニングもあったようです。 選挙により混乱、暴動がおこる国もある中、2008年のガーナ大統領選挙は平穏無事に終わりました。

(瀬戸 由美)