V.ガーナ体験談 (2)
ガーナで生活を始めて間もなく「何曜日に生まれたか」尋ねられました。「生年月日ならともかく生ま れた曜日なんて知らない」と思ったのですが以前、母から私が生まれた日に病院の近くの学校で運動会 をしていたと聞いたのを思い出し「日曜日」と答えました。すると「あなたの名前はエシーだよ」と言 われました。 ガーナでは生まれた曜日によって決まった名前、ニックネームがあります。例えば日曜日生まれの男子 はケーシーで月曜日生まれの女子はアジョア、水曜日生まれの女子はククワ、金曜日生まれの男子はコ フィーというように…。 それを聞いて、元国連事務総長のコフィー・アナン氏は金曜日生まれだったんだと思いました。 さて、その日以来ガーナの友人たちから「エシー」と呼ばれその名前にすっかり慣れ親しんだ頃ネット カフェで改めて自分の生まれた曜日を調べてみました。すると月曜日であることが判明!運動会をして いたのは姉が生まれた日と勘違いだと分かりました。 今更「私はアジョアよ」とは言えずガーナ滞在の2年間「エシー」で通してしましました。 街で「エシー!ブラ」(現地語でcomeの意味)言われるとすぐに反応するまでになりましたがガー ナにエシーは数えきれないほどいるので半分以上は人違いでした。(瀬戸 由美)