V.ガーナ体験談 (1)

5月の末に行われたサッカーワールドカップ、日本での最終壮行試合は奇しくも0−2で敗れました。 対戦国の「ガーナ」。国の印象を問われたら「チョコレート」と答える方が多いかと思います。私もガ ーナで2年間生活するまではそのイメージがまず先にあり、ガーナ→アフリカ→開発途上国→貧困そし て不便…という図式が頭に浮かんでいました。 しかし、生活をしてみて感じたガーナは中々奥が深く、異文化体験の面白さを教えてくれる国でした。 そこで私のガーナ異文化体験談をシリーズでお送りしたいと思います。 ガーナでの生活を始めて間もない頃、裕福なインテリ男子大学生から「何のスポーツが好きか」尋ねら れました。私は何の躊躇もなく「ベースボール」と答えました。すると彼は「それはどんなスポーツか」 と言うので不思議に思いながらも説明すると「あ〜クリケットみたいだね」と言われました。サッカー 大国ガーナでの野球に対する認知度の低さに大変驚きました。 ガーナではサッカーの国際試合がテレビ放映される日は、テレビのある家やある場所に集まり老若男女 入り混じって大盛り上がりで観戦します。仕事をさぼる人も続出です。 今回の日本対ガーナ戦もテレビの前で興奮して雄叫びをあげたであろうガーナ人の顔が目に浮かびまし た。

(瀬戸 由美)