IV.有期雇用労働者の離職証明書の記載に注意
今回は、雇用保険の離職証明書の記載で変更した点をご紹介いたします。 契約更新上限がある有期労働契約の上限が到来したことにより離職した場合 @採用当初はなかった契約更新上限がその後追加された方 A採用当初の契約更新上限が、その後引き下げられた方 B基準日(平成24年8月10日)以後に締結された4年6か月以上5年以下の契約更新上限が到来し た(定年後の再雇用に関し定められた雇用期限の到来は除く。)ことにより離職された方(ただし基準 日前から同一事業所の有期雇用労働者に対して一様に4年6か月以上5年以下の契約更新上限が設定さ れていた場合を除く) @〜Bに該当する場合は、離職証明書の「F離職理由欄」は「3 労働契約期間満了等によるもの」、 「(1)採用又は定年後の再雇用時等にあらかじめ定められた雇用期限到来による離職」を選択し、便 宜的に「(2)労働契約期間満了による離職」中の「1回の契約期間、通算契約期間、契約更新回数」 に契約に係る事実関係を記載するとともに、最下部の「具体的事情記載欄(事業主用)」にそれぞれ以 下のとおり記入してください。 @の場合:上限追加、 Aの場合:上限引き下げ、 Bの場合:4年6か月以上5年以下の上限 また採用当初の雇用契約書と最終更新時の雇用契約書等事情のわかる書類を添付してください。 上記@〜Bには該当しない「契約更新上限が到来したことにより離職された場合」は、従来どおりに記 載してください。 記載内容により離職者の給付内容に影響がありますので、ご注意ください。(社会保険労務士)