II.2018年積立NISA開始

2018年1月積立NISAが始まります。そこで今回は積立NISAについて説明します。 【積立NISAって】 積立NISAは新たな少額投資非課税制度です。投資信託などの金融資産を年間40万円まで投資でき、 最長20年間保有できます。そして、その間に得た配当金や譲渡益に税金がかからない制度です。 40万円を20年間ですから最大800万円分の投資額の配当金や譲渡益について税金がかからないの です。 20年目に投資したものはその後20年間非課税になります。 【対象商品】 積立NISAの投資対象となる商品は運用にかかるコストが低く・分配金を出さず効率的に資産形成が できる投資信託に限定されています。 2017年10月13日時点の積立NISA対象商品は以下のサイトで確認できます。対象商品は今後 随時追加される予定です。 http://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/24.pdf 【現行NISAとの違い】 現行NISAは2023年までの10年間(2027年終了)限定の制度となっています。年間の投資 限度額は120万円で5年間非課税となります。(5年後にさらに5年間繰り越せるので実質10年間) 非課税投資枠総額は最大600万円となります。 対象商品となる商品は積立NISAのように限定された投資信託だけではなく、公募投資信託や上場株 式に投資することもできます。 【積立NISAのメリット】 1.40年間の長期にわたって、配当や譲渡益が非課税になる。 2.少額で長期にわたってコツコツと投資できる。 【積立NISAのデメリット】 1.対象商品が長期投資に適すると認定された投資信託に限られ、運用実績がよくても信託報酬の高い 商品や高配当株式などは対象とならない。 2.損失が出ても他の金融商品と損益通算ができない。 3.売買損失の繰越控除ができない。 4.現行NISAとの併用は不可。 現行のNISAとの併用はできないので、今までNISAを利用した事がなくこれから投資を始めよう としている比較的若い人にとっては将来の資産形成に始めてみる価値がありそうです。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所 ブログ:税理士 ときどき ランナー