IV.今年10月から2歳まで
    育児休業が取れるようになります

最近、保育園の待機児童問題がニュースで取り上げられることも多くなりました。そんななか、保育園 などに入所できず、退職を余儀なくされる事態を防ぐため、今年10月1日から育児・介護休業法が改 正になりますので、今回は、その内容をご紹介します。 (改正1:最長2歳まで育児休業の再延長が可能になります) 現在、保育園などに入所できない等の場合、会社に申し出ることにより原則1歳までの育児休業を最長 1歳6ヶ月まで延長することが可能です。10月からは、1歳6ヶ月以後も保育園に入れない等の場合 は、2歳まで再延長することが可能になります。また、育児休業給付金の給付期間もそれにともない2 歳までとなります。 (改正2:子どもが生まれる予定の方などに育児休業等の制度等を知らせる努力義務) 働く方やその配偶者が妊娠・出産したこと等を知った場合に、その方に「個別に」育児休業等に関する 制度(育児休業中・休業後の待遇や労働条件など)を知らせる努力義務が事業主に課されます。 (改正3:育児目的休暇の導入の促進) 未就学児を育てながら働く方が子育てしやすいよう、育児に関する目的で利用できる休暇制度を設ける 努力義務が事業主に課されます。 制度のこまかい内容は厚生労働省HPにてご確認ください。10月より育児休業期間が長くなると、会 社と育児休業者が連絡を密にしていかないと、復帰後にトラブルが起こることも考えられます。 育児休業を希望する方がいる場合のアドバイスについては、AXIS−Kまでご相談ください。

(社会保険労務士)