IV.平成29年度の助成金制度改正のポイント
平成29年度の助成金の詳細が厚生労働省より発表になりました。 大きなポイントは、助成金を申請する事業所が「生産性要件」を満たしている場合に助成額が割増され る点です。 「生産性要件」とは、 (営業利益+人件費+減価償却費+動産・不動産賃借料+租税公課)÷雇用保険被保険者数 で算出される「生産性」が、助成金の支給申請を行う直近の会計年度とその3年前に比べて6%以上伸 びていることです。なお「生産性要件」の算定の対象となった期間中に、事業主都合による離職者を発 生させていないことも必要です。 助成金の申請にあたっては、生産性要件を算定するための「生産性要件算定シート」、各勘定科目の額 の証拠書類(損益計算書、総勘定元帳など)の提出が必要となります。 この「生産性要件」が設定されている助成金は、例えばキャリアアップ助成金の正社員化コースで有期 雇用者を正規雇用者に転換する場合(中小企業)1人あたり57万円が72万円に増額。65歳超雇用 推進助成金の高年齢者無期雇用転換コースで1人あたり48万円が60万円に増額します。 他に該当する助成金は、厚生労働省のHPでご確認ください。また、生産性の算出についても、厚生労働 省のHPをご確認ください。 このように会計の要素が加わった助成金のご相談は、税理士と社会保険労務士がタッグを組んだ AXIS−Kまでご相談ください。(社会保険労務士)