II.マイナンバーと確定申告
今年も確定申告のシーズンがやってきました。
今年の確定申告で大きく変わるのはマイナンバーの記載が必要になったことです。
以下、自分で提出するか、税理士に依頼するか、e-Taxで行うかなどのケースに応じて必要となる本人
確認書類についてまとめました。
【本人が税務署に確定申告書を提出する場合】
@マイナンバーカード(個人番号カード)を持っている場合
マイナンバーカードだけで本人確認ができます。
Aマイナンバーカード(個人番号カード)を持っていない場合
通知カード(またはマイナンバー記載の住民票の写し) + 身元確認書類(注1)
注1 運転免許証 保険証 パスポート 身体障碍者手帳 在留カード のうち一つ
【本人がe-Taxで申告書を送信する場合】
マイナンバーの記載だけで身元確認書類の提出は不要【税理士が顧客の申告書を税務署に提出する場合】
税務代理権限証書(代理権の確認) + 税理士の身元確認資料(税理士証票) +
顧客のマイナンバーカードまたは通知カードの写し
により本人確認を行います。
【税理士がe-Taxで顧客の申告書を送信する場合】
税務代理権限証書データ + 納税者の利用者識別番号 + 税理士の電子証明書
により本人確認を行います。
マイナンバー制度が始まって、面倒が増えただけのような気もしますが、平成28年分以降の住宅ロー
ン控除等の申告手続において、住民票の写しの添付が不要となり、さらに、事業者負担の軽減策として、
平成29年1月から、国と地方にそれぞれ提出する義務のある給与・公的年金等の支払報告書及び源泉
徴収票の eLTAXでの一括作成・提出が可能となるなど、少しずつですがメリットもでてきました。