IV.平成28年度地域別最低賃金額改定の目安について

本年7月に開催された中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額の目安について答申が取りま とめられました。 各都道府県の引き上げ額の目安は、下記のAランクが25円、Bランクが24円、Cランクが22円、 Dランクが21円となっております。 (なお、昨年度はAランク19円、Bランク18円、Cランク16円、Dランク16円でした。) Aランク:千葉、東京、神奈川、愛知、大阪 Bランク:茨城、栃木、埼玉、富山、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島 Cランク:北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、山梨、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、香川、      福岡 Dランク:青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、徳島、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、      宮崎、鹿児島、沖縄 今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考に、地域における賃金実態調査や参考人の意見等を 踏まえ調査審議し、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することになります。 安倍首相は、昨年11月に最低賃金を毎年3%程度引き上げを表明し、全国加重平均での最低賃金を 1,000円を目指していることもあり、推移は注意していく必要があります。 毎年10月ごろには、最低賃金が変更しますので、パートの時給だけではなく、月給制の社員について も、時給換算し、最低賃金を下回ることがないようご注意ください。

(社会保険労務士 後藤 雅世) HP:後藤社会保険労務士事務所 ブログ:中小事業主と社労士受験生を応援する社労士日記