IV.厚生労働省の予算要求から見る28年度(その2)
今年10月より「若者雇用促進法」に基づき、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況な
どが優良な企業を厚生労働省が認定する、新たな制度が始まります。
それに伴い、その認定を受けた事業主がキャリア形成促進助成金やキャリアアップ助成金を申請した場
合、助成額が引き上げになります。
来年度の厚生労働省の予算要求内容も労働者のキャリア形成関連の予算が組まれています。
前々回に一部ご紹介しましたが、今回も平成28年度厚生労働省の予算要求から見る来年度の労働法の動
きを一部ご紹介します。
【職業人生を通じた労働者のキャリア形成支援】
労働者の職業生活の節目に定期的にキャリアコンサルティングを行う「セルフ・キャリアドック(仮称)」
を導入実施する事業主への支援、雇用型訓練を行う事業主等、教育訓練休暇制度等の導入を行う事業主
への支援の拡充等を実施する予定です。
【希望するキャリアの実現支援】
労働者の自発的・主体的なキャリア選択を可能にする環境設備を進めるため、中高年人材を活用する企
業に対して助成を行う予定です。
【雇用管理改善による「魅力ある職場づくり」の推進】
雇用管理改善につながる制度の導入実施を通じて従業員の職場定着に取り組む事業主を支援する職場定
着助成金の対象事業主の拡大等を行ったり、介護・建設・運輸分野等の人材不足分野等における人材確
保のための雇用管理改善促進事業の実施等により「魅力ある職場づくり」を推進する予定です。