V.空前のブーム!

今、空前のプロ野球ブームなのだそうだ。 テレビ視聴率のランキングでは、先に終わった高校野球甲子園大会の数多くの試合がかつてないほど上 位にランキングされていたことを思い出した。今年は好試合や注目選手が多かったこともその要因の一 つではあると思うが、どうもそれだけではないようだ。 プロ野球の世界はといえば、昨年「カープ女子」が流行語大賞の年間トップテンに選ばれたのがその象 徴かもしれない。 地上波でプロ野球の試合中継にお目にかかることはほとんどなくなったが、これが逆にプロ野球人気を 盛り上げる一因になったといわれている。その代わりに、CS放送などではひいき球団の試合を試合開 始から終了までライブで見ることができる。また、パ・リーグでは各チームの本拠地が全国に広がり、 地元チームの応援が盛んだ。もちろん、各球団の努力も見逃すことはできないが、それだけで空前のブ ームとなったとは考えにくい。 あくまでも主役は選手たち。個性的、かつ魅力的な選手が増えてきたことが最も大きな要因ではないだ ろうか。例えば、ヤクルトの山田選手やソフトバンクの柳田選手、阪神の藤浪投手や日本ハムの大谷選 手。そして、藤浪投手の高校時代の一年後輩である西武の森選手などの面々だ。彼らはかつての個性的 な名選手たちと比べても一味違う個性があり、とても魅力的だ。 多くの選手がその個性を競っているのが現在のプロ野球界のように思う。画一的ではなく、それぞれの 選手が自分の長所を目いっぱいパフォーマンスする姿。そこが何ともたまらない。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)