IV.厚生労働省の予算要求から見る28年度(1)

今回と次回は、助成金等経営者に係わる内容を中心に、平成28年度厚生労働省の予算要求の内容を紹 介したいと思います。 (女性の活躍推進及び仕事と家庭の両立支援策の推進) 【内容】 ・「女性の活躍・両立支援サイト」において企業の情報開示を進めるとともに、助成金の支給や中小事  業に対する取組支援の強化により、中小企業主を含めた企業の取組を加速化する。 ・現在ある育休復帰支援プランの策定支援に加え、対象を介護休業にも拡大(介護支援プラン)すると  ともに、育児休業中の代替要員の確保や介護離職防止等の取組を行う中小企業事業主に対する助成金  を拡充する。また、男性の育児休業等の取得促進のため、職場環境整備の取組等を行う事業主に対す  る助成金を新設するとともに、男性の育児と仕事の両立に取り組む企業等を支援するイクメンプロジ  ェクトを拡充する。 (マタニティハラスメント対策の強化) 【内容】 ・妊娠・出産等を理由とする不利益取扱い(マタニティハラスメント)について、迅速・厳正な行政指  導を行うとともに、事業主や人事担当者等に対する説明会等「マタハラ未然防止キャラバン(仮称)  事業」を実施する。 (良質なテレワーク・在宅就業の推進) 【内容】 ・テレワークモデル実証事業の成果を踏まえた周知、サテライトオフィスを活用したテレワークの普及 に向けた支援、導入経費に対する助成金の拡充を実施する。

(社会保険労務士)