IV.職場の安全について考える

先月7月1日から7日まで、厚生労働省と中央労働災害防止協会が提唱する全国安全週間でした。 その時期、建設業では、各会社で安全大会が行われることが多く、私も某社の安全大会に出席し、壇上 でお話しする機会がありました。 内容は、ここ最近私が手続きに関与した労災事故についてのことです。 私のところにも、年2,3件の労災事故の報告があります。中には、防ぎようのない事故もありますが、 基本の作業動作や全対策をしていないために事故が起きたケースも多くあります。 毎年、全国安全週間は実施されますので、この時期に今一度、作業の安全について考えてみるのもよい かと思います。 また、安全大会に参加した方から、自社で仕事を依頼している職人が事故を起こした場合で、その職人 が任意で加入する一人親方の労災保険に加入していなかった場合どうすればよいか、という質問を受け ました。 職人といっても、その労働実態によっては、元請の会社の労災保険を使用する場合と、職人本人が任意 で加入する一人親方の労災保険を使用する場合がありますので、注意が必要です。 今年の全国安全週間のスローガンは 「危険見つけてみんなで改善 意識高めて安全職場」 でした。 これから気候も暑くなり、注意力も落ちてきます。くれぐれも労災事故にはお気をつけください。

(社会保険労務士 後藤 雅世) HP:後藤社会保険労務士事務所 ブログ:中小事業主と社労士受験生を応援する社労士日記