V.もし新聞を読んでいたら・・・
「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん」「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶應さん」とい う東京六大学野球の早大対慶大戦のキャッチコピーには思わず笑ってしまった。 「ハンカチ」と「ビリギャル」についての説明は必要ないと思うが、同リーグの今季スタート時のもっ ぱらの話題は、「東京大学の連敗はいつ止まるのか」に集中していたところに、これだからなおさらだ。 もっともこれで試合が盛り上がったのかどうかは不明だが。 それはさておき、衆院憲法審査会に参考人として早大から2名、慶大から1名の憲法学者が招かれた。 御三方とも集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案について「違憲」と表明。特に、自民党が推 薦した早大の長谷部教授の表明には、自民党もビックリというよりも墓穴を掘った形となった。 新聞はといえば東京スポーツをこよなく愛する私ではあるが、一般紙にも一応目は通している。 政権与党について、特に朝日新聞は厳しい論調を貫いている。 同紙の行った長谷部教授のインタビュー記事が以前話題になったことは有名なのだが、そこに何か落と し穴のようなものがあったのかもしれない。 あるテレビ番組で、コメンテーターの一人が「自民党の議員さんは朝日新聞を読んでないんじゃないの。 もし読んでたらこんなことにはならないよね。」と発言した。 これには、思わず私も笑い転げてしまった。 と同時に、私自身もデイリースポーツも熟読せねばと大いに反省した瞬間でもあった。(覆面ライター 辛見 寿々丸)