V.瞳

毎年のことながら、年初から学生のスポーツ大会が目白押しでした。どの競技も熱戦が続きましたが、 私が注目したのはなんといっても大学ラグビー。次いで箱根駅伝でした。 全国大学ラグビー選手権大会では、帝京大学が6連覇というとてつもないことをやってのけました。 大会前から有力視されていたとはいえ、それを実現してしまう学生たちには本当に驚きです。 学生スポーツの世界では連覇が難しいことはよく知られていますが、6連覇ともなるとどう形容したら よいのかすらわかりません。 一方、箱根駅伝では青山学院大学が圧倒的な強さで初優勝を飾りました。こちらも事前の評判どおりの 結果を残しました。 今回優勝した両校には、優秀な指導者とそれを支える大学の存在という学生スポーツ特有の共通点を強 く感じます。 帝京大学の岩出雅之監督についてはすでにメディアで数多く取り上げられているとおり、名将中の名将 といった感じでしょうか。 一方、青山学院大学の原晋監督については、その経歴や指導方法が大きく報じられたのは今回が初めて ではなかったでしょうか。 経歴としては対照的なお二人なのですが、その指導や教えは、やがて彼らが社会人となって生活してい く上、さらには人間としての在り方のようなことまで触れた奥深いものを感じました。 おまけは、高校サッカー全国大会の決勝戦でハーフタイムに行われたスタジアムライブ。ハーフ丈のダ ッフルコートを羽織って応援歌を熱唱する大原櫻子さんの姿にはほろりとしてしまいました。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)