V.アイドルと景気

昨年からAKB48の主力メンバーの卒業が相次ぎました。 そして、今年も注目を集めた総選挙ではなんとHKTに左遷されたはずの指原莉乃さんが1位を獲得す るという偉業?を成し遂げました。 ある経済学者の研究によれば、アイドルの変遷を読み解くと景気との連動性がわかるそうです。 その経済学者の先生が、代表例として指摘したのが第二次オイルショック時のことです。 その時代の代表的なアイドルといえばなんといっても、松田聖子さんとたのきんトリオです。 そして、円高不況の時に登場したおニャン子クラブ、さらに山一證券、北海道拓殖銀行が破たんしたと きのモーニング娘と続きます。 AKBも何不況と呼んだら良いのかわかりませんが(個人的にはデフレ不況としておきます)、不況何 処吹く風といった勢いでした。 つまり、不況時にはアイドルが大活躍するという学説?です。それなりの学術的根拠はあるようですが、 AKB総選挙のためにCDを大量購入する人の姿を考えると私にはその根拠に全面的に賛同できません でしたから、ここでは触れないことにします。 この学説が正しいとすれば、AKB人気の凋落 → 景気回復という構図が見えてきます。 確かに、AKBは「会いに行けるアイドル」というコンセプトでスタートしたものの大きくその姿は変 わってしまいました。 その先生によれば、なんでもこれからはインドネシアのJKTがその主役となり、我が国ではももクロ の更なる活躍が期待されるとのことでした。 ということは、ももクロってアイドルには分類されないということなのか。 うーん、難解です。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)