IV.会社を辞めたら?

会社を辞めた時、雇用保険に加入していた方であれば、まず気になるのは、雇用保険の受給手続きかと 思います。こちらに関しては多くの方が忘れずに行っているのではないでしょうか。 しかし、会社を離職した際にしなければならない手続きは、それだけではありません! 社会保険制度のある会社に就職していた場合、会社を通して毎月天引きされ、年金や健康保険が自動的 に支払われていたことと思いますが、会社を辞めた今、それは誰も払ってくれません! 退職後に考えられる健康保険の支払い方法として、@国民健康保険に加入A任意継続被保険者になるB 家族の健康保険の被扶養者になる、以上の3つの方法が考えられます。 まずBの生計が同じである親や配偶者の扶養になるという方法です。加入したことで被保険者の保険料 が増えるというわけではありませんので、加入できるのであればこちらに加入することをおススメしま す。しかし、収入見込み額が年収130万未満であることという所得制限や、失業給付を受給している と加入できません。 そしてAの方法ですが、こちらは在職時と同じ健康保険に自腹で加入する方法になります。 保険料は全額自己負担となります。 年金に関しても、これからは自分で納付を行っていくことになります。 離職期間がしばらく空いてしまい、保険料を支払うことが難しくなってきた場合、支払わないのではな く、免除制度を利用しましょう。お住まいの市役所等で手続き可能です。 どちらも忘れると自分自身が困ることになりますので、すみやかに手続きを行っていきましょう。

(企業会計アドバイザー 米山 裕子)