IV.住民税ってなんだろう
社会人2年目の方であれば、今月のお給料から住民税が天引され始めたのではないでしょうか?毎月の 給与からいろいろなものが天引されていて、正直よくわからないという方もいるかと思います。 住民税ですが、会社が各市区町村へ「給与支払報告書」というものを提出し、その金額を基に市区町村 が住民税を計算するという仕組みになっています。 毎年1月1日現在の住所地で前年の1月から12月までの1年間の所得に対して課税されます。 その為、年の途中で他の地域へ引越しをしても、1月1日に住んでいた市区町村へ住民税を支払うこと になります。 所得税は毎月の給与からその月の源泉税を差引いていますが、住民税の場合は、前年度の住民税が差引 かれているため、退職して無職になっても、住民税の支払義務は発生します。 退職してしばらくゆっくりしようと考えているところに、住民税の納付書が届きギョッとしたという方 も少なくないはずです。 ちなみに、会社などで給与から天引される形のものを特別徴収といい、本人に直接納付書が送付され、 自分で納付することを普通徴収と言います。 自営業などをしている人は年4回に分けて自分で納税し、年金所得者は年金から6回に分けて天引きさ れる仕組みになっています。 余談ですが、住民税は道府県民税、市町村民税合わせて10%の所得割と4千円の均等割と決まってい ますので、住むところによって金額が違ってくる、などということはありません。(企業会計アドバイザー 米山 裕子)