V.楽しみな二刀流の決断
プロ野球界で二刀流に挑戦を続ける大谷翔平選手から目が離せません。 その素材の素晴らしさはプロ野球関係者によれば、投手としては現メジャーリーガーのダルビッシュ投手 に、打者としては元メジャーリーガーの松井氏に匹敵するというのだから、本人も進むべき道を迷うのも よくわかる気がします。 現に、現在でも野球解説者の話を聞く限り、その見解は分かれるようです。 そんな折、元巨人で活躍し同チームで監督も務めた堀内恒夫氏が自身が新人だった時の体験談を披露しま した。 堀内氏も入団当時は球団の指示で、投手としての練習と野手としての練習の両方を行うよう命ぜられたそ うです。 同氏によれば、本人は投手希望だったものの、入団当時の球団の評価は投手としての評価は低く、逆に野 手としての評価が高かったのではないかと過去を推察しています。 投手と野手。二通りの練習を毎日行うわけですから当然、他の選手よりも練習量は格段に多くなるわけです。 そこで、同氏は球団首脳陣に訴えました。 「疲れるから、当面は投手だけの練習にして欲しい」と。 その訴えを球団は快く受け入れてくれたそうです。 そして、「何とか200勝を達成することができたから、自分なりの判断もあながち間違いではなかった のではないかと今は思っている。」と語っています。 その話の中で、堀内氏は大谷選手がどちらの道を選択すべきなのかについては一切言及していません。 才能豊かな野球選手特有の贅沢な悩みなのかもしれません。 大谷選手はどのような決断をして、どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。 楽しみです。 きっと、野球好きは皆あなたの応援団ですから。(覆面ライター 辛見 寿々丸)