V.もう見られない!

チョッと古い話題かもしれませんし、結果も皆さんご存知のことと思います。 けれども、「今後こんなレースは見られないかもしれない」という思いから、記録としてとどめておく ことにしました。 2012年11月25日、東京競馬場の芝2400bコースで競馬の第32回ジャパンカップが開催さ れました。 レース前は二つのことに大きな注目が集まりました。 その1は、仏凱旋門賞を制したソレミアと同レースで同馬に惜しくも2着に敗れたオルフェーヴルの再 戦であることです。 凱旋門賞馬ソレミアは東京競馬場の芝コースとの相性が問題視されたとおり13着に沈みました。 その2は、2011年の三冠馬オルフェーヴルと2012年の三冠牝馬ジェンティルドンナの顔合わせ となったことです。 しかし、私が注目したのは、ジェンティルドンナがあのディープインパクトの娘であるということでし た。ディープインパクトとオルフェーヴル。 タイプは異なりますが人々に強烈な印象を与えたという点では共通しています。 ゴール前250bほど続いた激闘の結果、ジェンティルドンナが鼻差でオルフェーヴルを制して、3歳 牝馬として初のジャパンカップ制覇を達成し、その歴史を塗り替えました。 ジェンティルドンナの馬名の意味は「貴婦人」。ただ、このレースでの彼女の 姿は「じゃじゃ馬」そのもの。 今年の彼女はどんな活躍を見せてくれるのか。そして、その名前のとおり「貴婦人」に成長するのか。 楽しみです。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)