V.メジャーへの挑戦

時速160kmの快速球を投じる花巻東高校の大谷翔平選手の去就に注目が集まります。 高校生としては初めて、卒業後のメジャーリーグ挑戦を表明しましたが、先の日本プロ野球ドラフト会 議では日本ハムが1位指名を強行しました。 この指名に関しては賛否両論あるようですが、もう少し大谷選手本人にスポットをあててみたいと思い ます。 夏の甲子園予選岩手県大会で、高校生最速の160kmを計測したのは有名な話ですが、彼の打力にも 大注目です。 あるプロ野球関係者によれば、投手ではなく打者としてみた場合には、かつて巨人で活躍した後渡米し た松井秀喜選手を上回る逸材だそうです。 ビックリするようなお話ですがどうやら事実のようです。 というのも、夏の甲子園大会終了後、ひっそりと高校野球の世界大会が行なわれました。この大会で全 日本の4番をほぼ任されたのが彼でした。 高校野球レベルでは「エースで4番」というのは時々ありますが、彼の場合はそのスケールがまったく 違うということです。 とはいっても、まだ18歳の少年です。今後の進路について悩むことでしょう。 でも、とことん悩んで自分なりの結論を出して欲しいと思います。野球人になると同時に社会人として のスタートでもあります。 社会に出れば、悩み事の連続です。彼の決断がどんなものであれ、これからの彼の人生にとってきっと 大きな宝になるはずです。 そんな大谷選手にエールを送ります。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)