V.CDを選ぶ楽しみ

チョッと気が早いかもしれませんが、音楽にはクリスマスソングというカテゴリーが存在するようです。 ネット上ではすでに、今年のランキングも始まっているようです。 皆さんにとっての今年のナンバーワンはどの楽曲でしょうか。 その年の一人一人の心境によってナンバーワンが変わるというのも非常に興味深いところです。 そんな中でも、毎年根強い支持を集めるのがワムの「ラスト・クリスマス」と山下達郎さんの「クリスマス・ イブ」です。 どちらも1980年代の楽曲ですから、その息の長さには驚きます。 その山下達郎さんが9月下旬にベスト版のCDをリリースしました。 TVには決して出演することのない達郎さんですが、最近は新聞などのインタビューに答える姿もよく見かけます。 私から見れば、「楽曲創りの天才」とも思える達郎さんですが、パートナーである竹内まりやさんによれば 「彼の創る楽曲自体はたいしたことはない。でも、歌は天才的」ということだそうです。 最近リリースされたこのCDの面白いところは、各楽曲に達郎さんのコメントが付されていることです。 各作品にこめられた彼の思いを知ることができるのです。 ただ、彼は、音楽はCDという形ではなく、音楽配信へと完全に変遷するだろうと予言しています。 でも、どういう形であれ創り手の意図をパッケージで提供するということを大切に思う人も多いはずです。 また、CDのジャケットを手がかりにCDを選ぶ楽しみもあります。 CDが売れない時代ではありますが、なんとか共生して欲しいものです。

(覆面ライター 辛見 寿々丸)