IV.経理のプロを目指そう (7)
毎日経理処理を行っていても、初めて見るような取引が出てきて仕訳に迷うことがあるかと思います。 そんな時は、基本に立ち帰り、取引を「原因」と「結果」に分け、それぞれの取引が簿記の5要素のどれ に当てはまるかを考え仕訳を作成していきましょう。 しかし、いくら日々慎重に処理しているつもりでも絶対にミスが無いとは言い切れません。 それを未然に防ぐためにも、仕訳の誤りがないか等、定期的にチェックを行うことが大切です。 この仕訳をチェックするにあたり多く見られるミスの一つとして、消費税の取扱いミスがあげられるのでは ないかと思います。 消費税がかかる取引・かからない取引の判定は、ある程度は会計ソフトでも自動的に行ってくれますが、 消費税の課税取引と非課税取引が混在するような勘定科目の場合は判断を自分でしなければなりません。 では、どんな時に消費税がかかってくるのでしょうか? 消費税の課税対象となる取引は、「国内において行われる」「事業者が事業として行う」「対価を得て行う」 「資産の譲渡・貸付・役務の提供」ものになります。 迷った時はこの条件に当てはまるかどうかで判断して下さい。 とはいえ、基本的には課税対象となる「支払手数料」でも「クレジット手数料」に関しては非課税取引と なるなど、複雑です。 コツコツと知識を蓄えて、ミスの無い仕訳を行っていきましょう。(企業会計アドバイザー 米山 裕子)