III.展示会での展示方法に注目

恒例の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」が幕張で開催され ました。 今回は展示の方法にも注目してみました。 製品化が進んでいて実際に手に取ったり体験できるものは人気で、フロントガラスの風景に情報を重ねて 投射するカーナビや、3D対応ヘッドマウントディスプレイ等には長蛇の列ができていました。 普段は目につかない部品や素材のメーカーは、画像や説明だけでなく、クイズやゲームでより深い理解を 促していました。 人が乗っていなくても駐車場の空きを探して駐車する車の展示では、離れた所からでもわかりやすいよう にステアリングにLED電球がつけられ、車内に設置されたカメラから誰もいない運転席の様子が大型の 液晶パネルに中継されていました。 掃除機ロボットの展示では、ガラスの天井の上で撒かれた紙片を吸い取るロボットの裏側を下から観察で きました。 携帯電話会社では、スマートフォン用のクラウドを使ったコンシェルジュ機能を、ロボットに搭載して参 考出展していました。他のメーカーが開発し研究機関向けにレンタルしているロボットを使っているとこ ろが面白いと思いました。 イメージやコンセプトではなく製品や研究開発の内容が理解しやすい、見ごたえのある展示が多かったと 思います。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)