V.誰の誕生日やねん?
深夜、ラジオから突然流れるハッピーバースデーのメロディー。 この選曲は当時番組を担当していたチュートリアルの徳井さんでした。 相方の福田さんに「今日は誰の誕生日やねん」と問いかけられた徳井さんは、すかさず「コズロフスキー」と答 えました。その名前に聞き覚えのない福田さんは「それ誰や」とさらに詰め寄ります。 ここでも間髪いれず、「広島東洋カープの投手」と返す徳井さん。 本当なのかどうか。 どうしても確認したくなった私の手はプロ野球選手名鑑を握り締めていました。 結果はそのとおり。 確かに今日はコズロフスキー投手の誕生日でした。 まさにその瞬間です。徳井さんを尊敬するようになったのは。 それはそれとして、今になって不思議に思っていることがあります。 それは、2006年の高校生ドラフトにさかのぼります。 この年の目玉はなんといっても現楽天の田中将大選手でした。そう、いわゆるハンカチ世代の選手たちです。 この世代で今年大ブレークしたのが日本ハムの吉川光夫投手。この吉川投手は広島県の広陵高校の出身です。 選手の発掘と育成には定評のある広島東洋カープが真っ先に指名しそうなものです。 ところが、広島東洋カープが一巡目に指名したのは田中投手でも吉川投手でもなく、前田健太投手でした。 前田健太投手といえば、田中投手より1年早く沢村賞を獲得し、今年はノーヒッターの仲間入りもし、球界を 代表する投手に成長しました。 やはり、スカウトの目がすばらしかったの一言に尽きます。 特に優秀な選手が集まるこの世代。さらなる切磋琢磨でファンの期待に応えてくれるのが楽しみです。 私はといえば、徳井さんに代表されるカープ芸人の皆さんの話について行けるようがんばりたいものです。(覆面ライター 辛見 寿々丸)