I.税金を滞納すると・・
7月から「トッカン」というテレビドラマをやっています。
ドラマの主人公は宝町税務署(そのような税務署は実在しませんが)の特別国税徴収官(トッカン)付き
徴収官という設定です。
少し前には「ナサケの女」という国税局査察官を題材にしたドラマもありましたよね。
さらに、大昔になりますが「マルサの女」という映画もありました。
これまで脱税の調査をテーマにしたドラマはいろいろあるのですが徴収をテーマにしたドラマというのは
なかったのではないでしょうか。
でも、実際に事業をしている方でマルサがくるような悪質な脱税をしている人よりも、税金を滞納して
いる方の方が何倍も多くいるのです。
国税庁のホームページによれば平成23年度末で1兆3000億もの滞納額があります。
税金を納期限までに納めないとどうなるのでしょうか。
まず、税務署から督促状が発送されます。
それでも納付しない場合には税務署から督促の電話がかかります。
それでも払わないと徴収官が家、または事業所に来て督促を行います。(ここの部分がドラマ「トッカン」
の舞台ですね)
それでも払わないと最終催告状がきます。
また、集中電話催告センター室(納税コールセンター)では、コンピュータシステムを利用して、国税を
期限までに納付されていない方に対しまして、所轄の税務署に代わり国税局の職員が集中的に電話や文書
による納税催告を行っています。
それでも、払わない場合「差押え予告書」が届きます。
これも無視していると実際に差押えが実行されます。
給与、売掛金、保証金、車、機械・・・
事業ができなくなる場合もあるでしょうし、売掛金が差押えられたりすると信用にもかかわります。
税金の滞納には延滞税や不納付加算税などの多大なペナルティもあります。
税金は滞納しないよう注意してください。