V.ロンドン五輪女子柔道の紆余曲折
いよいよ目前に迫ったロンドン五輪。 日頃はスポーツにあまり関心のない方にとっても五輪は特別なものではないでしょうか。 開催直前にフォーカスしたいのは、女子柔道48キロ級代表の福見友子選手です。 ライバルである浅見八瑠奈選手を退けて代表の座を獲得した彼女ですが、ここまでは紆余曲折の連続でした。 前回の北京五輪では、過去の実績から代表の座を谷亮子さんに譲ることになり、その悔しさは人一倍だったと思い ます。 そんな彼女がこれまでの人生で一番驚いたことは、谷亮子選手が国会議員になったことだそうです。 本来であれば、谷選手を目標にし、代表の座を争うはずだった相手の突然の転進ですから無理もないかもしれませ ん。 オザワセンセイの口説きが巧みだったのかどうかは別にしても、谷さんがロンドン五輪出場を断念したのにもそれ なりの事情があります。 現在のルールでは、ポイント制によりその国の代表が決定されるという仕組みです。 全日本選手権と全日本体重別90キロ級を連覇した加藤選手は、五輪の代表になることができないという不思議な システムです。 福見選手、浅見選手いずれの選手が代表でも金メダル確実といわれたこの階級です。 また、開催直後の種目でもあります。 福見選手自身のためはもちろんのこと、その後の日本選手団に勢いをつけるためにもガンバレ!(覆面ライター 辛見 寿々丸)