IV.経理のプロを目指そう (3)
会社の利益に対する税金の負担割合は40%にもなり、経営者にとって非常に大きな負担となっています。 だからこそ「経理のプロ」としては、税務知識を頭に入れ、その仕組みを理解することが必要とされます。 その第一歩として、法人税の計算の仕組みを理解し、利益の意味、正しい節税について、しっかりとした考えを持 つようにしましょう。 法人税法では利益にあたるものを所得と言い、利益が収益−費用で計算するのに対し、所得は益金−損益で計算し ます。これらの概念は近しいものですが、その目的の違いから収益≠益金、費用≠損益となっています。収益とな っても益金とならないものや、費用・損失となっても損金に含むことができないものがあります。どのようなこと をしたら税金がかかり、逆に何をしたら税金が返ってくるのかを知っていきましょう。 それ以外にも、給料に対する源泉所得税や消費税、印紙税の知識も必要となってきます。 経理担当者としては、会社の財務体質、企業体質をより強くしていく為にも、ぜひ知識を頭に入れ、自社に有利な 選択を考え、提案できるようになることを目標にしていきましょう。(企業会計アドバイザー 米山 裕子)