IV.経理のプロを目指そう (1)
はじめまして、今月号から小欄を担当する米山です。 桜前線とともに本格的な春を迎え、日差しとともにだんだん暖かくなってきました。4月から、会社や学校など新 しい生活をスタートした方も多いことと思います。総務省の労働力調査によると、平成24年2月現在15− 64 歳の就業率は69.9%となっており、引き続き多くの方が就業していない状態が続いています。 就職難と言われる昨今、より求められる人材になる為にはプロとしての目的意識を持ち、知識やスキルを磨いてい く必要があるのではないでしょうか。中でも、組織の役に立ち、いつまでも続けられる「経理のプロ」を目指すこ とは、とても有益なことだと思います。 経理と言えば、試算表を作ったり、出納事務をするというようなイメージが先立ちますが、それはあくまでも仕事 の中身です。目的は、すばやく正確に経営成績と財政状態を算出するとともにそれらを把握し、その結果を分析し 伝えることです。 経営計画達成のためには正確に会社の状態を把握し、経営者・幹部・社員にフィードバックする必要があるのです。 次号以降、「経理のプロ」を目指すためにはどんなスキルを身につければよいのかというテーマで続けていきたい と思います。(企業会計アドバイザー 米山 裕子)