V.国内の雇用問題

依然厳しい円高の影響により、輸出競争力低下を避けたい製造業を中心として生産拠点を海外へ移す企業が増えていま す。 トヨタ自動車においても、ハイブリッド車(HV)のモーターや電池などの基幹部品を中国でも生産する方針を固めまし た。 円高は日本国内の雇用低迷に大きく影響をあたえています。 また、諸外国と比べ日本の法人税率は高く、海外移転の企業が増えている事も雇用低迷を後押ししていると考えられま す。 早急に対処しなければいけない問題です。 先日アサヒビール工場に見学へ行ってきました。 とても大きな工場で神奈川県、静岡県、山梨県全域と東京都多摩市の一部へ配送するビールを製造している工場なので すが、従業員の人数がなんと80人だけなんです。 製造過程のほとんどが機械による流れ作業となっており、雇用が生まれないのです。 機械化が進む事により、さらに雇用問題が深刻になってゆきます。 諸外国においても雇用低迷が社会問題となっている国が数多くあり、暴動化する事態が発生しています。 雇用確保を前提として、これからの企業のあり方が議論されてゆけばと願います。 (朝日新聞9/5記事より)

(ファイナンシャルプランナー 小林 裕美)