V.日本の世界遺産登録

先日、岩手県の「平泉」と東京都の「小笠原諸島」が世界遺産に登録されました。 日本の遺産が世界に認められるのはとても喜ばしい事です。 特に平泉は震災の影響を受けていただけに、復興の追い風になればと願います。 平泉は12世紀日本の本州北部において、仏教に基づく理想世界の実現を目指して造営された政治・行政上の拠点であり、 現世における仏国土(浄土)の空間的な表現を目的として創造された独特な事例である事が評価されたようです。 また小笠原諸島は東洋のガラパゴスと呼ばれ、大陸と陸続きになったことがないため、固有の生物が数多く生息して おり、生態系が豊富で、固有種は進化の過程を表す貴重な証拠になると評価されたそうです。 日本には現在文化遺産が12個、自然遺産が4個、計16個の世界遺産があります。 世界遺産に登録される事により多くの観光客を集客することができますが、その反面観光客が急増する事により自然 破壊、宿泊、交通、生活環境など多くの社会的問題が発生しています。遺産を守りながら観光ができる方法を考えて いかなければなりません。 美しい景観を大切に守っていきたいですね。

(ファイナンシャルプランナー 小林 裕美)