V.ギャップイヤーとは?
大卒者が就職活動をする際に、まず一つのハードルとして新卒者である事が条件とされるケースがあります。 しかし、新卒者と名乗れるのは一度きりしかありません。就職する年々によって景気の動向が大きく採用に影響を 与えているのが現状です。その中で英国で定着した「ギャップイヤー」が日本でも注目されています。 「ギャップイヤー」とは高校卒業から大学入学、又は大学卒業から大学院への進学までの期間の事を言います。 例えば、大学への進学が決まった 人が数カ月から十数カ月の間、学業を離れ国内外でボランティア活動やワーキング ホリデーなどの経験をする事に対して、大学側でも入学延期を認めたり、その間の学費を免除したりする制度がある のです。 日本では大学三年から就職活動が始まります。大学生活の中で学業やその他の活動をする期間があまりないのです。 就職するために大学へ進学するという考え方が、未だに多いのではないでしょうか。 最近、大学を卒業して数年間経過している人でも、新卒者と同じ扱いで採用する企業が日本にもあるのですが、 その数はまだまだ少ないようです。 自分がどういう仕事をしたいのか、どういう生き方をしたいのか、じっくり考え様々な経験をした上で、就職活動を 始められる事が認められる社会になってもらいたいですね。 (朝日新聞2/3記事より)(ファイナンシャルプランナー 小林 裕美)