I.税理士を頼むメリット

確定申告の季節となり、会計ソフトと悪戦苦闘している個人事業者の方も多いかと思います。 最近の会計ソフトは使い勝手がとても良くなり、現金の出し入れや預貯金の出し入れを入力すれば、それなりに 貸借対照表や損益計算書が 作れます。 さらに、市販の確定申告ソフトを使って申告までご自身で行う個人事業者の方も結構いらっしゃると思います。 経営者の方が経営状況を自ら把握し、税額の計算をする事は決して悪い事ではないと思います。 しかし、現実問題として、会計や税務の専門家でない方が作成した決算書や確定申告書には 問題点が多いのも事実 です。(もちろん、中には完璧な申告書を作成している方もいらっしゃいますが) まず、最も多いのが収益の計上方法に問題がある場合です。会計では収益は実現主義(商品やサービスを引き渡した 時点で売上を計上する)で計上するのが基本ですが、現金主義(現金を受け取った時点で売上を計上)で収益を認識 している場合がよくあります。 また、費用については収益に対応させ、その間に正しく計上する事が必要になりますが、支出した時点で計上して いる例が多々あります。 これらの間違いは税務署や金融機関の人が見れば一目瞭然ですので、税務調査や融資の審査の際に問題になります。 さらに多いのが届出の間違い、出し忘れです。赤字があるのに青色申告の届出がでていないために、損失を繰り越す 事ができなかったり、簡易課税の方が有利なのに届出が遅れてしまって適用を受けられなかったりといった例が後を たちません。 税理士は記帳や税務申告だけでなく、節税や融資など、経営に関わる様々な面でお客様のご相談 を受けています。 なんでも相談できる身近なパートナーとして税理士を是非活用してみてください。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所