IV.電子書籍の読み方

 日本電子書籍出版社協会の設立や電子書籍販売会社の上場など、日本でも電子書籍普及への動きが見られるよう  になってきました。  電子書籍を読むためにはコンテンツ・閲覧用のソフトウェア・ハードウェアが必要です。  ハードウェアとしてはパソコンや携帯電話や専用の電子書籍リーダー端末があります。米国ではアマゾン・キン  ドルやソニー・リーダーという専用端末が販売されています。  コンテンツはドットブック・XMDFといった専用のフォーマットやPDF、テキストのような汎用形式で提供  されています。iPadではEPUB形式が採用されていますが、日本語のコンテンツはまだ配信されていない  ようです。  PCや携帯での閲覧ソフトはコンテンツを配信している販売社等のサイトでダウンロードできます。縦書き・横  書きの変更や文字の拡大縮小・栞を挟む・キーワード検索・音声や動画の再生などの機能が搭載されたものがあ  ります。  現在いろいろなフォーマットが存在しているため、総務省・文部科学省・経済産業省による「デジタル・ネット  ワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」で規格統一が検討されているそうです。  今後は新聞や雑誌も電子化が進む事が予想されます。  読者にとって便利で負担の少ない形で普及してほしいと思います。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)