I.人生のリスク管理はできていますか
先日30代から40代の女性10名ほどで集まる機会がありました。久しぶりの再会でお酒とともに夜中まで
いろいろな話をたくさんしました。
記憶の中では小学生だったお子さんがもう大学に入学したという話を聞くと月日がたつのは本当に早いものだ
なあと感慨にひたり、資格をとって転職してばりばり働いている人の話には、アラフォーだってまだまだやれ
るわよー、なんて思ったりしました。
中には病気になった人や離婚した人、会社が不況で仕事がなくなった人もいました。
長い人生の中では、仕事も家庭も健康もすべてが順調にいく人の方がまれです。
そして万が一のときに備えているか備えていないかでその後の人生に大きな違いがでてくるのも事実だと思い
ます。
ある知人はがんで3ヶ月ほど入院し保険適用外の免疫療法という治療を受けています
個室の使用料が月100万円近くかかり、免疫療法は1回25万円ほどかかるそうです。
保険や貯蓄がなかったら安心して治療を受けられなかったでしょう。
また、別の知人も女性系のがんにかかったそうですが、治療費や家族関係などに悩みうつ状態になってしまっ
たと言っていました。
ある人は看護師の資格をもっていたため、離婚しても経済的には何ら問題なく子供2人を育てています。
一方、別の人は離婚して一人で子供を育てていましたが、この不況で職が見つからず、子供を希望する学校へ
進学させることができなかったそうです。
貯蓄、保険、自己投資。どれも人生のリスクに備えるために不可欠なものですが、その内容を自分一人で調査
して吟味するのは難しいものです。
専門のファイナンシャルプランナーやキャリアカウンセラーのカウンセリングを受けて、ご自分の人生のリス
ク管理を診断してみてはいかがでしょうか。
II.日本の財政状況を考える
名実ともに新年度入りしました。非常につまらないことかもしれませんが、毎年必ずこの時期、私自身非常に
悩むことがあります。今後1年の計画なり目標というものは、年初にたてるものなのか、それとも年度が始ま
る前にたてるものなのかという問題です。
どちらでもよさそうなものですが、私の場合は、ほとんどグチャグチャなのが実情です。
そして、そのまま1年があっという間に過ぎてしまいます。
計画なり目標がまったく達成できないということではないのですが、どうも効率が悪いような気がするわけです。
さて、3月29日に内閣府から「社会意識に関する世論調査」が公表されました。
「国の政策に対する評価について」という項目の中に、「悪い方向に向かっている分野」という調査結果があり
ます。ちなみに、上位3項目は、景気、雇用・労働条件、国の財政となっています。上位2項目は、前回より改
善しているのに対し、国の財政が悪化しているとの回答は、約5ポイント上昇し、47.6%でした。
すなわち、国民の半分が国の財政を心配していることになります。
確かに、今年度の一般会計予算は、国債発行額が税収を上回るという異常事態なわけですから、当たりまえかも
しれません。
私も少し考えてみました。このままの状態で、日本の財政ははたしていつまでもつのか。
専門家の意見を集約すると、5年から10年という意見が多いように思います。日本財政破綻後のシナリオについ
ては、各メディアでもずいぶん取り上げていますし、本や雑誌でも紹介されていますのであえて触れるつもりは
ありませんし、そんなに悲観的になっても問題が解決するとも到底思えません。
この国の財政状態が画期的に好転することはないでしょう。それよりも、上手に付き合ってゆくということが、
最も現実的ではないでしょうか。
「一病息災」とはここでは不適切なたとえかと思いますが、わが国も、経済成長には様々な弊害が伴うという
ことをいろいろと経験してきました。そこから、学ぶべきことはいろいろあります。
あえて言えば、今後に生かすことのほうが多いのではないかと思います。
III.パソコンで作る ダイレクトメール
ダイレクトメールを送る場合、チラシのような不特定多数に宛てたメッセージではなく個人宛の手紙として出す
ことで効果が上がるといわれています。お客様個人の好みを踏まえたご提案としての商品・サービスの紹介であ
れば、有益な情報提供となる可能性が高く書く側も読む側も無駄が少なくてすみますね。手書きで書けば更に丁
寧な手紙になるのですが、パソコンで作成する場合は、いつ誰にどんな手紙を送ったかの履歴を残すことができ
るというメリットもあります。和紙などのきれいな色や模様の入った印刷用紙も市販されていますので、かなり
高級感を出すこともできます。プリンタやインクの種類にあわせていろいろな用紙が出ていますので、用紙を選
ぶときには機種と用紙設定の対応などを確認しましょう。
丁寧な手紙やお得な情報が中に入っていても、封筒を開けてもらえなければお客様にメッセージは届きません。
封筒を開けてもらうための工夫はいくつかあると思いますが、簡単なのは中に何が入っているかを封筒に書いて
しまうという方法です。
「割引クーポン券が入っています!」などの文章を宛名と一緒に印刷すれば中身に興味を持ってもらうことがで
きますね。お手持ちのプリンタで封筒印刷できるかわからない場合は、印刷設定の画面で用紙として「封筒」を
選択できるか見てみましょう。選択できる場合は用紙サイズにも「長形3号」「洋形6号」など封筒のサイズが
表示されますので、ダイレクトメールに使う封筒をその中から選びましょう。
(Webデザイナー)
IV.会社を解雇されたり、契約の雇い止めをされた方へ
4月に入り、雇用関係の法律や制度もいろいろ様変わりしました。
今回は、会社を解雇されたり、契約社員であった方が会社の都合で契約の更新をできなかった方に向けた政策を
ご紹介します。
【国民健康保険料(税)の軽減】
対象者は、離職の翌日から翌年度末までの期間において
(1)倒産・解雇等により離職した雇用保険の特定受給資格者の方
(2)期間雇用者の雇い止め等により離職した雇用保険の特定理由離職者の方
です。
国民健康保険料(税)は、前年の所得等により算定されますが、その前年所得を30/100とみなして計算をして
くれます。
軽減期間は離職の翌日から翌年度末までの期間です。
国民年金保険に加入中は、途中で就職しても引き続き対象となりますが、会社の健康保険に加入する等国民健康
保険を脱退すると終了します。
この制度が始まる1年以内(平成21年3月31日以降)に離職された方であれば、平成22年度に限り国民健
康保険料(税)が軽減されます。(ただし平成21年度の保険料(税)は対象となりませんからご注意ください。)
なお、国民健康保険料については、国民健康保険法施行令の改正案、国民健康保険税については、今国会で提出
されている地方税法の改正法案が成立してからの実施となります。
また、必ず申請が必要となるので、該当される方は必ずお住まいの市町村にご確認ください。
(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー)
V.新制度開始
4月より新制度がスタートしました。まず社会保険料の増額です。
@国民年金保険料が月額1万4660円から1万5100円に、月440円の増加。
A健康保険料(協会けんぽ)が全国平均8.2%から9.34%(労使で折半)に引き上げ。
B雇用保険料率が一般の事業で0.4%から0.6%、その他事業では0.5%から0.7%へそれぞれ引き上げ。
となっています。
給料はたいして変わらず、控除されるものばかり増加していると感じられる方が多いかと思います。
しかし、うれしい情報もあります。4月より子ども手当がスタートされます。中学校卒業までの子ども各人に、
月額1万3000円が支給されます。
現在児童手当を受給されていない方は手続きが必要になりますので注意して下さい。
支給は年3回に分けて行われます。
また高校無償化も4月からスタートし、公立高校では授業料が無料となり、私立高校では世帯の所得に応じて
年11万8800円 〜 23万7600円が助成されます。
高校生までの子どもがいる家庭には朗報ですよね。
何も自分には良い事がないと思われてる方、大丈夫です。自動車重量税が減額されます。また残業代の割増
賃金率が引き上げられます。月60時間を超える残業は、賃金の割増率が25%以上から50%以上に改正され
ました。(※中小企業においては当分の間適用されない事となっています。)
景気が上向きになってきていると巷では言われています。
まだ実感が湧かない今日この頃ですが、みんなで元気を出して景気を良くしていきましょう!!
(ファイナンシャルプランナー 小林 裕美(旧姓:小池))