I.いまこそ始める資産運用 401K編

 前回までにお話したように投資の原則は「長期&分散」でしたね。そして、それを個人が少ない資金と  限られた時間で行うには投資信託がおすすめとお話しました。    今回はその応用編です。    投資信託にはいろいろな種類があります。そして、種類によってかかる税金も違ってきます。そこで  投資信託を選ぶ場合にはかかってくる税金の種類も考える事が必要になります。公社債投資信託の  分配金は利子所得となり20%の税金が引かれます。株式投資信託の分配金は配当所得となり  10%の税金が引かれます。(ただし平成23年までの優遇措置です)  両者が同じ運用成績だとすると株式投資信託の方が手取りは多くなります。  また、国内公社債投資信託の償還差益は利子所得となり20%の税金がかかりますが  国内株式投資信託の償還差益は譲渡所得(分離課税)となり10%の税金がかかります。  このように投資信託と一言でいっても、そのかかってくる税金は多様です。    税金の面からみて最も有利なのは日本版401K(確定拠出年金)で投資信託を購入する場合です。  【401Kの税制メリット】    @ 運用益は非課税となり、まるまると再投資に まわせます。    A 掛金は年金保険料等と同じく所得から全額 控除できます。    B 受取り時には公的年金等控除又は退職所得控除 がうけられます。  つまり同じような投資信託を普通に買った場合と401Kとして買った場合では、401Kとして買った方が  断然お得になるのです。  満60歳にならないと受け取りができないなどの制約がありますが、老後の資金として資産運用を  お考えの方は是非、401Kを活用してください。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所