I.いまこそ始める資産運用 401K編

 前回までにお話したように投資の原則は「長期&分散」でしたね。そして、それを個人が少ない資金と  限られた時間で行うには投資信託がおすすめとお話しました。    今回はその応用編です。    投資信託にはいろいろな種類があります。そして、種類によってかかる税金も違ってきます。そこで  投資信託を選ぶ場合にはかかってくる税金の種類も考える事が必要になります。公社債投資信託の  分配金は利子所得となり20%の税金が引かれます。株式投資信託の分配金は配当所得となり  10%の税金が引かれます。(ただし平成23年までの優遇措置です)  両者が同じ運用成績だとすると株式投資信託の方が手取りは多くなります。  また、国内公社債投資信託の償還差益は利子所得となり20%の税金がかかりますが  国内株式投資信託の償還差益は譲渡所得(分離課税)となり10%の税金がかかります。  このように投資信託と一言でいっても、そのかかってくる税金は多様です。    税金の面からみて最も有利なのは日本版401K(確定拠出年金)で投資信託を購入する場合です。  【401Kの税制メリット】    @ 運用益は非課税となり、まるまると再投資に まわせます。    A 掛金は年金保険料等と同じく所得から全額 控除できます。    B 受取り時には公的年金等控除又は退職所得控除 がうけられます。  つまり同じような投資信託を普通に買った場合と401Kとして買った場合では、401Kとして買った方が  断然お得になるのです。  満60歳にならないと受け取りができないなどの制約がありますが、老後の資金として資産運用を  お考えの方は是非、401Kを活用してください。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所

II.金融リテラシーを高める考え方の習慣

 趣味の話で恐縮ですが、私は将棋の公式戦観戦が大好きです。  私が好きなのはあくまでも観戦であり、実際に自分で対局することではありません。  将棋を自分で指すことではなく、他人の対局を観戦することなのです。    この趣味は、自分でもチョット変わっているなと感じています。  特に、私が面白いと思うのは勝敗が決まった後です。  その対局について「ああだこうだ」と検討が行われます。これを感想戦と呼んでいます。  将棋というゲームは、勝敗を決するゲームですから、一方が勝者であり、他方は敗者です。  普通の感覚であれば、勝った方は嬉しいわけで、負けた方はその逆のはずです。にもかかわらず、  その現場では、どちらが勝者でどちらが敗者なのかよくわからないということがよくあります。    プロ野球元監督の野村氏によれば、「負けに不思議の負けなし」ということですから、負けた原因は  どこにあったのか。おそらく、そういった研究をしているのかもしれないのだと思います。    つまり、勝敗そのものが問題ではなく、どうすれば最善を尽くすことができたのか。  それが、一番重要だと教えてくれているような気がするのです。  それは、どんな職業に就いている人にとっても同様のことが言えると思います。  まず、目標なり計画を立てそれを実行する。結果はどうだったのか。うまくいくこともあるし、  失敗することもあるはずです。問題は、ここからです。どうして、うまくいったのか、あるいは、  失敗したのか。特に、うまくいった場合はその検証が不十分な場合が多いような気がします。  失敗した場合は、その原因を他からも求められるでしょうし、当然自分自身も良く考えるはずです。  しかしながら、うまくいった場合はどうでしょうか。    このコーナーでは、「金融リテラシー」が重要だと、ずいぶん取り上げました。  どうしたらこのリテラシーを高めることができるのか。こういった考え方の癖、というよりは習慣  が役に立つのではないかと思います。

(財務アナリスト 浦邊 謙佑) HP:ぜいりし.com 浦邊剛至税理士・行政書士事務所

III.アクセスログの「検索語句」に注目

 Webサイトのアクセスログを取ると、いろいろな情報を知ることができますが、その中でも  「検索語句」は利用価値のある情報だと思います。もしアクセス解析で一定の傾向が見られたら、  それを今後の行動につなげていけば効率よく集客ができるかもしれまん。    検索語句が会社名やお店の名前の場合は、既に看板や広告などで会社名を知っている人の可能性が  高いです。会社に興味を持ったり、来店しようかと迷っている人かもしれません。所在地や連絡先・  サービス内容・料金などをわかりやすく載せておきましょう。    商品名・サービス名で検索されることが多いとしたら、その商品やサービスについて、詳しく書いたり  ネット優待などのキャンペーンを張ってもいいかもしれないですね。よく検索される商品やサービスに  偏りがある場合は、特定のものが人気なのか、サイトでの記述内容が偏っていることも考えられます。    また、似ている会社名や商品名で間違えて検索してくる人もいます。偶然、似た名前の会社等が問題を  起こしてしまって、間違って検索されたと思われる回数がとても多いなら、サイト上で、はっきりと  無関係であることを明記したほうがいいですね。    本当に検索してほしい語句で思うように検索されない場合は、サイトを見直して適切な場所に語句が  入っていないようであれば修正します。語句そのものを違う言い方に変えることで検索されやすくなる  場合もあると思います。    AXIS-Kでは、ホームページ作成のご契約をいただいているお客様には、毎月アクセス解析の資料を  お渡ししています。簡易なものですがご参考になれば幸いです。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)

IV.2010年はどんな年?

 2009年は皆様、どんな年でしたか?経営者にとっても、労働者にとっても、厳しい年と感じた方が  多かったのではないでしょうか?    2010年、社会保険労務士がかかわる改正がいくつかあります。    まずは、1月より社会保険庁が解体し、日本年金機構が発足します。これは、先に発足した「協会けんぽ」  のような非公務員型の法人になります。今まであった「社会保険事務所」が「年金事務所」という名称に  変更になります。(所在地や電話番号は変わりません。)    また、4月に労働基準法が改正になります。改正内容は1ヶ月60時間を超える時間外労働については割増率  50%以上(現行は25%)とする内容や年次有給休暇を1年に5日分を限度として時間単位で取得する  ことが可能になる内容等です。(中小企業においては、当面適用を猶予する内容もあります。)今後の  労務管理がますます大切になってくるということですね。    他にも、年金問題や後期高齢者医療制度等検討する事項が山積していて、私たち社会保険労務士も  ニュースから目が離せない昨今です。そんな今年も、いろいろな問題をとりあげて皆様に分かりやすく  お伝えしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー 後藤 雅世) HP:後藤社会保険労務士事務所 ブログ:中小事業主と社労士受験生を応援する社労士日記

V.外来種の脅威!!

 先日休暇をいただき、ニュージーランドへ行ってきました。  壮大な自然が広がり、景色がとても美しく、時間が過ぎるのを忘れてしまうくらい素敵な国でした。  そんなニュージーランドで、今現在外来種による環境問題が深刻に なっているのです。    道中、車窓から景色を眺めていると色鮮やかな黄色の花が点々と咲いていました。山全体を覆っている  場所もあり、初めはきれいな光景だと思っていたのですが、よく聞いてみると外来種のエニシダという  植物だそうで、繁殖力が強くニュージーランド一帯にどんどん広がっているとの事でした。  地元住民の間ではニュージーランドの景観を壊す植物、との理由で敬遠されているようです。  エニシダ以外にも外来種の植物がニュージーランドでは異常発生しており、本来の国の景観が崩れて  しまっている現状があります。そのため、ニュージーランドへ入国する際にはセキュリティーがとても  厳しくなっています。  植物以外でもオークランドなどの大都市では東洋人の留学生が多く、制限をもうけるという話も  出てきているそうです。    国の景観を保つ事は想像以上に難しいのですね。

(ファイナンシャルプランナー 小池 裕美)


事前準備は余裕を持って 2009年 確定申告

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