I.いまこそ始める資産運用 投信編

 前回、前々回で資産運用では長期投資かつ分散投資が基本ですと書いてきました。  おさらいをしますと長期投資とは10年以上、同一の銘柄に継続的に投資して資産を運用する投資方法です。  月々一定額を買い増していく方法や株価が安い時に買い増しをする方法などで徐々に資産を増やします。  また、分散投資とは、異なる種類の金融商品に投資する手法です。株式と国債といったように値動きが  逆になる商品に分散する方法や、円高に強い株式と円安時に強い株式に分散する方法、国内株式と海外  の株式に分散する方法などが考えられます。    そうはいっても、なかなかできないのが長期&分散投資です。  なぜかというと、分散するにはそれだけ大きな資金が必要になるからです。  もともとの余裕資金が潤沢にある場合はいいのですが、余裕資金が少ししかない場合、長期に持ち続ける  ことや、複数の商品に分散投資するには限度があります。 そこで、登場するのが投資信託です。    投資信託とは投資家から集めた資金を投資の専門家が運用する金融商品です。  投資信託を利用すると、   @少額からの投資が可能   A国内株式、国外株式、債券、不動産等に分散投資が可能。   B投資信託の種類によっては部分的に解約が可能などのメリットがあります。  専門家が運用するため信託報酬や販売手数料等のコストがかかりますが、少額の資金で、リスク分散  をしながら資産運用ができる投資信託は手軽に始められる資産運用方法と言えます。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所