I.いまこそ始める資産運用 株式編

  10月になり、日経平均株価の順調な回復基調にやや陰りがみえます。失業率もなかなか改善しません。  先月号でも書きましたが、このような経済情勢の中での資産運用の基本は「分散」および「長期」です。  今回は長期投資についてQ&A方式でお答えします。   --------------------------------------  Q.長期投資とは何ですか?  A.長期投資とはある銘柄の株式を10年以上の長期にわたって保有し続ける運用方法です。   --------------------------------------  Q.どうして長期投資が有利なのですか  A.統計的にみて短期の投資の場合、値上がりした場合のリターンは大きくなりますが、値下がりリスクが  かなり大きくなります。  一方、長期投資の場合、値上がりした場合のリターンは小さくなりますが、値下がりのリスクが小さく  なります。  このリターンとリスクの関係でみると、短期投資より長期投資の方が効率的な運用ができるのです。  リターンはそこそこだけれど、損をするリスクがとても小さいのが長期投資のメリットです。   --------------------------------------  Q.どのような銘柄に投資をすればいいですか。  A.10年以上の長期間にわたって投資するわけですから、会社がつぶれてしまっては元も子もありません。  10年以上確実に存続するような会社の株を選んでください。また、安定して配当を出している会社に  投資すればリターン率がよくなりますし、それを元手に再投資することも可能になります。   --------------------------------------  Q.長期投資の注意点は何ですか  A.不本意な時期に売却しなくてもいいように、余裕資金で投資を行ってください。そのためには、  住宅取得や教育費用など必要資金についてのライフプランニングをたてておくことが必要になります。

(税理士・CFP 廣崎 英子) HP:横浜の税理士 廣崎英子税理士事務所