II.ニュースで見る、税に関する言葉と数字
今回は、最近のニュース等で気になったキーワードや数字について調べてみました。 ★UBS(スイス・ユナイテッド銀行)★ スイスの銀行では、名前や住所を含む顧客情報が一切開示されないようになっています。 この特性を悪用して、テロリストが資金を動かしたり、犯罪組織がマネーロンダリングをしたり、 独裁者が財産を隠したりということが行われているといわれています。 また一部の富裕層が脱税をするために悪用しているともいわれ、世界金融危機を受けて各国政府が 対策に乗り出しています。 米当局は、UBSが脱税の手助けをしたとして訴訟を起こしました。先日、脱税に使われた疑いの ある口座の顧客情報を米側に開示することで合意しましたが、その数は4450口座、預金総額は一時 180億ドルに達していたとのこと。 「タックスヘイブン(租税回避地)」と呼ばれる国は他にもありますが、今後は規制が強化されて いくものと思われます。 ★環境対応車普及促進税制(エコカー減税)★ 今年度の補正予算では環境保全に関する助成金が盛り込まれ、特定の家電に対するエコポイント制度 なども導入されました。 自動車関連としては、一定の燃費・排出ガス基準を満たした車には自動車税・自動車取得税に加えて 自動車重量税にも優遇措置が適用されることになりました。2010年3月までの登録が対象になります が、予算がなくなれば打ち切りもあるとのこと。 ちなみにアメリカでも新車買い替え補助制度が7月下旬に導入されましたが、申し込みが殺到し 30億ドルの財源を使い切る見通しとなったため、8月下旬に打ち切られました。 ★横浜サポーターズ寄附金 定額給付金寄附★ 定額給付金の口座振込の申請が8月14日で終了しました。横浜市では申請書に同封された寄附申込書 により、定額給付金をふるさと納税として寄附することができるようになっていますが、6月10日まで に5180件、約2800万円が寄附されたそうです。 この寄附金は以下の選択肢から使い道を選ぶことができます。「若者の雇用支援のため」「高齢者の 安全のため」「生活困難を抱える女性、子ども、障害者、外国人の子どものため」「使いみちは横浜 市におまかせ」の4つです。 ふるさと納税ですので寄附金控除があります。控除額は、横浜市のホームページでシミュレーション することができます。(税理士 浦邊 謙佑)