I.資金繰りは余裕を持って
厳しい経済環境が続く中、資金繰りに苦労されている経営者の方も多いかと思います。
売上が下がって現金収入が減っても、給料や家賃等の固定経費の支払は待ったなしです。
経営者が個人の預貯金をとり崩して、支払いにあてている場合も多々あるようです。
個人資産も底をつき、どうにもならなくなった時点で融資のご相談にこられる経営者の方がいらっしゃいます
が、もう少し早くご相談に来ていただけたらよかったのにという事が少なくありません。
融資を行う金融機関は、本当に返済能力があるのかを厳しくチェックします。
月々の支払は滞ってないか、社長の個人資産はどのくらいあるのか、月々の利益はどのくらいあるのか。
流動比率
(注1)はどうか。
など、様々な項目をチェックします。
資金繰りに行き詰ってから、融資を申し込む場合、月々の支払が遅れていたり、社長の個人資産が底をついて
いたり、流動比率が悪くなっていたりして、融資の審査が通りにくくなります。
借入をすると支払利息を支払わなければならないため、借入を迷ったり、早く返済してしまおうとする経営者
の方もいますが、本当に資金繰りに余裕がある場合を除いて、早めに借入を考えた方がいいでしょう。
借入を検討する目安としては、業種にもよりますが預貯金が月々の支払金額の3ヶ月分を下回るようでしたら、
借入れをご検討してみてはいかがでしょうか。
注1:流動比率(1年以内に支払わなければならない債務に対して、1年以内に現金化できる資産がどのくらいあるのか)
(CFP 廣崎 英子)
II.新しい波
先月号まで連続で、不況下の今、何をすべきなのかについて私なりに考えてきました。繰り返しになりますが、
政治や政府の果たす役割が非常に大きいことは確かです。しかしながら、私たち一人ひとりの知恵や能力・技能が
もっともっと大事になった時代が到来した気がします。極端な言い方をすれば、自分自身の将来をすべて政府や
特定の組織(一例として会社)にまかせっきりにすることができるでしょうか。もしそうでないとするならば、
自分自身の身を守るためには、今まで以上に努力が必要だということです。
ただ、そうはいっても知恵や能力・技能は一朝一夕に身につくものでもありません。
かといって、血のにじむような努力が必要だとも私は決して思いません。チョッとしたことに実はヒントがあり、
そういったことに気がつかないか、あるいは思い違いをしているだけのような気がしています。
もちろん、私も含めてですが!
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例えば、「私たちは働いてお金を稼ぎそのお金を消費して生活しています。」という表現に、なんとなく納得
してしまいます。ただ、これではあまりにも不正確です。
ためしに、「お金」というものを分解してみたいと思います。まず、「収入と支出」そして「預貯金と借入金」
の二つに分解してみます。さらに、それぞれを分解すると「収入」「支出」「預貯金」「借入金」の四つに分解
することができました。ここでは、収入と支出をフロー、預貯金と借入金をストックと呼ぶことにします。
預貯金の中に債券・株式・投資信託などの資産を含めて金融資産と呼んでもよいかもしれません。このフローと
ストックが実際はいろいろ絡み合ってくるので、「私たちは働いてお金を稼ぎそのお金を消費して生活して
います。」とは、必ずしもいえません。お金を借りて消費=支出する、預貯金を取り崩して消費するなど
いろいろなパターンがあることがわかります。また、所有している株式が値上がりしたので売って預貯金が
増えた=収入があったということになります。
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話は、まったくそれますが、あらゆるところで金融危機の問題が取り上げられています。米国ではかつて全世界で
隆盛を誇った投資銀行はなくなってしまいました。リーマンショックという言葉も頻繁に使われています。
かつて、この地球上には、恐竜が生息していました。弱肉強食というイメージでは、かつての投資銀行とかぶる
面があります。そういう意味では、恐竜も投資銀行も絶滅してしまったという表現のほうが当たるのかもしれ
ません。
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歴史的に検証はすべきとは思いますが、どこからか新しい時代に突入していたんだろうなということは推測
されます。それが、どの時点からなのか?私には正確なことはわかりませんが、インターネット技術の出現が
大きく一役買っていることは間違いないと思っています。かつては、膨大な労力を使って収集したデータや情報が
今では瞬時で手に入れることが可能になりました。
そういったデータや情報を複雑に組み合わせてよくわからない金融商品を作り上げることも可能になったような
気がします。あくまで想像の域を出ないのですが、金融の知識を十分に持たない人間でもスプレッドシートを
使うことによって商品を作り上げることは十分可能だったと思います。こういった商品に格付け会社が高い格付け
を与え、全世界にばら撒かれていった。
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先ほど、新しい時代に入っているといいました。問題は将来です。冒頭に一人ひとりの知恵や能力・技能が重要
だと申し上げました。
これだけグローバル化した世界です。顕著な事例としては、かつては先進国のみで行っていた会議がG20と
呼ばれ多くの国々の参加なしでは物事が決められない時代でもあるのです。では、その会議で各国協調という形で
すべてがうまく決定され、進んでいくのでしょうか。不可能だと思います。決裂までいくかどうかはわかりませんが
これだけ多くの国が集まれば、それぞれの国益が激しく対立するのは必至です。
結果としてどうなるのか。各国はそれぞれの政策を進めていくことにはなりますが、グローバル化した世界と
いうよりも市場が最も重要な役割を果たす結果になってくるんだと思います。市場原理主義の逆の結果として
各国の経済的な協調の場がグローバル化した市場ということになります。 さらに、こういった状況下では富める
者はさらに富み、そうでない者はさらに貧困に陥ります。経済格差はますます増大してしまうだろうということが
予想されます。上手に協調できない各国政府が経済分野に限ってはうまくコントロールできなくなってしまうと
いう機能不全に陥ります。では、誰がコントロールすることが可能なのでしょうか。
それは、私たち自身ではないでしょうか。
ほんのチョッとした知恵で解決できてしまうのではないかと思います。
ただし、少しだけ武装しなければなりませんが。
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話が、とんでもない方向にそれてしまったようですが、私たちが苦手としているところや勘違いしてしまっている
ところにヒントはありそうです。これらに関連する事柄ですが「ワークライフバランス」「利他」という考え方
にもヒントは隠されていることを申し添えます。
(税理士 浦邊 謙佑)
III.歴女ブーム到来!!
最近ちまたで歴女(歴史好きの若い女性)が密かにブームになっていますね。
今までは歴史が好きなのはどちらかといえば男性中心でしたが、大河ドラマやゲームなどの影響により歴史に
はまる女性が急増していると考えられます。
実は私も歴女の一人なのです。おそらく多くの歴女が戦国武将の生き様や人情に憧れを抱くのではないでしょうか。
中にはアニメで描かれた武将のルックスに恋してしまう女性もいるようですが、、、
あるテレビ番組で歴女に草食系男子と肉食系男子ならどちらがタイプかアンケートを取ったところ圧倒的に
肉食系男子が人気でした。歴女は戦国武将のような男性を求めているのでしょう。
理由はどうであれ歴女市場は今や700億円の経済効果をもたらしているのです。日本国内の観光地にはだいたい
お城や城跡があり観光名所となっています。歴女がブームになった事により地方への経済効果も大きいのでは
ないでしょうか。うれしいブームですね!
個人的には戦国武将もいいですが、お城にはまるのもお勧めです。お城の作りを見ていくと敵からの攻撃を防御
するため、様々な緻密な工夫がなされており、当時の人々の才能に頭が下がります。
歴史は真実が見えません。だからこそ個々に想像を膨らませ謎を紐解いていく事が魅力なのかもしれませんね。
(FP 小池 裕美)
IV.携帯電話から簡単アクセス!
会社やお店の宣伝・広告の媒体としては、紙やインターネットなど、いろいろありますね。
チラシやポスターは多くの人に見てもらってブランディングを行なったり、ターゲットと思われる人に直接
手渡せるメリットがある反面、スペースに限りがあります。
Webサイトでは多くの情報を整理して、じっくりと読んでもらうことができるので、会社や商品に興味を
持ってくれた人に、より詳しい情報を提供できます。
インパクトのある紙媒体から、Webサイトへの連動があれば効果的な広告になるでしょう。通販サイトで
あれば、そのまま商品購入に結びつけることができればベストですね。
紙媒体からWebサイトにアクセスしてもらう方法としては、URLや検索キーワードを載せるほかに二次元
コードがあります。
携帯電話で二次元コードを読み込ませれば素早く、間違いなくアクセスできます。 Webサイトではなく
問合せや懸賞応募などを促すために、メールアドレスや電話番号を簡単に携帯電話に入力してもらうのにも、
二次元コードは便利です。
普通の文章も入れられるので、紙の大部分に写真やイラストを載せ、小さなスペースにコードで説明を載せる
という使い方もできます。
ただし、すべての機種が対応しているわけではないという点には注意が必要です。携帯用のサイトがない
場合は更に、フルブラウザ搭載の機種に限定されることにも配慮しましょう。
携帯電話で読み込める、最も普及している二次元コードはQRコードです。
QRコードを紙媒体に載せてみたい方はお問合せください。こちらのQRコードからも、アドレス・電話番号
を読み込めます!↓
(Webデザイナー)