I.お得に使おう定額給付金

 市町村によっては定額給付金の支給が始まりました。 最も早いところでは法律が施工された翌日の3月5日  から給付が開始されました。私の住む横浜市ではゴールデンウィーク明けに申請書が送付されるそうですから、  実際に支給されるのはもっと先のことのようです。    定額給付金は福田政権において経済対策のための定額減税として行われることになっていましたが、金持ち  優遇との批判がでて、麻生政権のもとで税金を納めていない人にも給付される定額給付金になりました。     麻生総理は当初、金持ちが定額給付金をもらうのは  「さもしい」と発言し生活対策の側面が強くだされましたが、各方面から非難をあび、次第に景気対策として  の効果も前面に出されるようになり、結局麻生総理も受け取ることになったようです。    金額は1人あたり1万2千円(65歳以上及び18歳以下の人は2万円)で、世帯単位で支給されます。    実際の経済効果については疑問視する声が多く聞かれますが、貴重な税金を使って給付されるお金ですから、  少しでも多くの経済効果があがるように国民も知恵をしぼってはどうでしょうか。    ある市では住民税滞納者の定額給付金を差し押さえるということも行われました。逼迫する地方財政を考えれば、  わからなくもないのですが、国全体の経済状況を見通す視野も欲しいものです。    旅行会社やデパート、通販サイトでは定額給付金の支給にあわせてお得なプランを数多く出しています。  いろいろ批判の多い定額給付金ではありますが、せっかく支給されるものですから、できるだけ有効に使いたい  ものです。

(CFP 廣崎 英子)

II.オールジャパン!その3

      − − 前号からの続きです − −  オールジャパン?で臨んだ第2回WBCでの侍ジャパンの優勝は久しぶりに明るく、とても感動的なニュース  でした。    さて、今回は社会保障制度について考えてみたいと思います。    様々な調査によれば多くの人が将来が不安だと答えています。新成人に対するアンケートでもこんな回答が  あるわけですから、ある意味ビックリしてしまいます。やはり、この国の社会保障制度に不安を感ずる人が  多いのが根幹のような気がします。将来の不安が大きすぎては、お金を使う気にもなれません。    もちろん、倹約や節約は大事なことですが、行き過ぎてしまえばこれもまた問題です。内需拡大と政府は  言っても、個人消費は掛け声だけでは盛り上がりません。    社会保障制度といってもその範囲は非常に広く、「どこまで」ということが大きな課題ではあるとは思います。  医療、介護・育児、年金、子育て、失業者問題、障がい者支援・・・とあげればきりがないかもしれません。    まず、どの分野について、どの程度の制度設計をするのかが問題です。高福祉高負担がよいのか中福祉中負担  がよいのか、それとも低福祉低負担でもかまわないのか。    どんな制度設計を行うにしても常に財源の問題がからんでくるのも頭の痛いところです。    例えば、北欧のある国では高福祉高負担という制度が国民から多くの支持を得ています。その代わり、日本で  いう消費税の税率が非常に高いのも事実です。しかしながら、国家に対する信任が非常に厚いため、税金と  いうよりは国に貯金しているような感覚だといいます。 しかも、国家としてそういった制度と平行して、  きちんとした成長戦略も持っています。  というよりは、成長戦略を高福祉社会という制度が支えているといったほうがふさわしいかもしれません。    どんな制度設計を行うにしても国民のコンセンサスが最も大切だということは述べるまでもないでしょう。  もちろん、政府の果たす役割が非常に大きいのも事実です。そうなると、政府としてのきちんとした戦略を  説明すべきでしょうし、私たちも私たちの意見が反映されるような努力はすべきでしょう。    すべてを政府丸投げということではなく、私たち一人ひとりで何かできないのかということを考えてみる  のにもよい機会だと思います。

(税理士 浦邊 謙佑)

III.会社のよろず相談所

 4月からAXIS-Kのブログを移転いたしました。タイトルは「会社のよろず相談所」で、今までと変わりません。  ブログでは、「経営サポート通信」と同様、会社設立から税務・労務・法務といった内容を中心に扱っていく  予定ですが、時には、AXIS-Kの事務所の周辺の様子を、写真やイベント情報なども含めて掲載したいと思って  います。    ★ AXIS-Kのブログ「会社のよろず相談所」    ブログにもメリット・デメリットはありますが、なんといっても更新が簡単なのが魅力です。通常のWeb  サイトではHTMLやサーバの通信方法を知らないと更新することは難しく、間違えると表示が崩れて  読めなくなってしまう恐れもあります。ブログではテキストの部分だけを更新するのでその点は安心です。    既存のブログサービスには、本当にシンプルで分かり易いものから、かなり自由にカスタマイズできるもの  までいろいろあります。携帯電話からも記事が書けるサービスもあります。    詳しく知りたい方、会社のブログを開設してみたい方は、AXIS-Kにご相談ください。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)

IV.再就職への道(2) 〜履歴書・職務経歴書の書き方

 さて、今回は履歴書・職務経歴書の書き方。仕事柄いろいろな履歴書を見ます。やはり「履歴書は手書きで」  という社長も未だに多いですね。字は、その人の個性が表れますし、字がきれい、字が汚いという問題でなく  誤字なく丁寧に書かれているか否かが判断基準になります。    履歴書をPCで作成する人には、面接当日に志望動機等その場で手書きさせるようなことも行い、その人の「字」  を見るところもあるくらい。    あと、修正ペンを使用するのもNG。写真は選考の大きなポイントになりますので、清潔な身なりで笑顔が基本。  履歴書の写真を取る時の服装は基本はスーツでしょうが、その業界によっては(美容業等)スーツに  こだわらなくてもよいでしょう。    次に職務経歴書。これはPCの文書作成技量をアピールするのにPCでつくるのがよいですね。よく「自分は  アルバイトしかしていないんで、職務経歴書に書けることなどない」と言う方がいます。しかし、掘り下げて  お話を聞いてみると「作業効率を上げた」とか「マニュアルを作成していまだに引き継がれている」等、  アピールポイントがあれば、アルバイトもりっぱな職歴です。そのように今までの職歴でのアピールポイント  を整理し、簡潔に(簡潔にポイントをとらえた文書を書けるというのは大きなアピールポイント!!)記載する  のがよいですね。

(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー 後藤 雅世)

V.ねんきん定期便!!

 平成21年4月より年金加入記録や年金見込額が分かる、ねんきん定期便が送付されます。    対象となるのは国民年金、厚生年金の被保険者の方で毎年誕生月に送付されるそうです。  今回、加入記録はもちろんの事、特に注意していただきたい点は厚生年金に加入の方で標準報酬月額が正しく  登録されているかです。    標準報酬月額とは、給与支給額と通勤交通費を合算した額で、第1等級の98,000円から第30等級の620,000円まで  の30等級に分けてあるものです。もし標準報酬月額が大幅に違っていた場合は、将来もらう年金額に影響して  しまいますので、自分がいくらくらい支給されていたかを確認するようにして下さいね。源泉所得税には  年末調整がありますが、社会保険料には年末調整といった過不足を精算するしくみがありませんので、  自分でチェックするように心がけておく必要があります。    最近若年層の年金保険料の未払いが社会問題になっていますが、年金保険料を払わないとどうなるのかを  しっかりと理解していない方が多いような気がします。将来年金を受け取るためには25年以上の加入期間が必要  になるのはさておき、障がい年金や遺族年金なども未払いのままであればもらえなくなります。    年金保険料を払わないとどのようなリスクがあるのかをしっかりと理解しておきたいものですね。

(FP 小池 裕美)


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