I.寄付金を支払ったとき

 入学や就職、転勤など新しい門出のシーズンです。 私立の学校へ入学した方は入学金、授業料、  施設費等の他に寄付金を支払う場合も多いかと思います。寄付金を支払った場合には確定申告をする  と所得の40%を限度として所得の控除を受けられる場合がありますので、領収書や「特定公益増進  法人証明書」は来年の確定申告時まで大切に保管してください。 就職や転勤で他の地方へ移られる  方も多いと思います。自分のふるさとや応援したい自治体に寄付をする「ふるさと納税制度」という  のがあります。    ふるさと納税制度を利用して、現在の住所地以外の自治体へ寄付をした場合にも確定申告をすること  により所得税や住民税が軽減されます。ふるさと納税制度を利用すると、所得税と住民税をあわせて  寄付金の大部分が戻るのが他の寄付金と大きく異なるところです。(個人住民税の約1割が限度と  なります)    ふるさと納税制度は寄付をする自治体によっては、お礼として蟹やお米などのその地方の名産品や、  温泉等の施設の割引券をプレゼントしてくれるので、それを楽しみにいろいろな地方へ寄付をして  いる方もいるようです。その地方の観光案内なども送られてきますので、それを見て実際にその地方  にでかけてみるのもいいかもしれませんね。(高速道路料金も安くなったことですし)    政党への寄付について一定のものについては所得控除(所得の40%が限度)または税額控除  ((寄付金の額−5千円)×30%)が受けられます。もっともどこかの建設会社のように自分が  知らない間に自分の名前を使われて寄付されていたら控除しようがありませんが・・・    その他、日本赤十字社や社会福祉法人等への寄付についても所得控除される場合があります。    貴重なお金を有効に使ってくれるところを選択して寄付をしたいものですね。

(CFP 廣崎 英子)

II.オールジャパン!その2

      − − 前号からの続きです − −   急速な景気悪化が続く今だからこそ、日本が腰をすえて緊急に取り組まなければならない課題に   ついて私も考えてみました。 そこで浮かんだのは極論かもしれませんが、次の二つでした。    (1)食料自給率をあげること  (2)社会保障制度を本当の意味で拡充すること    誠に申し訳ないのですが、両分野について私は専門家でもなんでもありません。  確かに、早急に取り組むべき課題はたくさんあります。しかし、私のたどり着いた結論は、この二点でした。  今後、様々な景気対策が打ち出されてくるとともに、各企業もいろいろな行動を起こしてくるはずです。  しかし、おそらく根本的な解決にはならないような気がしています。    話を元に戻します。  まず、食料自給率の問題。カロリーベースでは、40lと計算されるようですが、日本人の食生活の  変化も大きく関係あるようで、米食中心の昔ながらの食生活にするとかなり自給率があがるという試算  があるそうです。  ただ、食生活を大きく変えるというのは、あまり現実的ではありません。    それよりも、農業をもっと育成していこうという話です。どうしてこういった産業が衰退してしまうのか。  様々な規制も多く、政策の問題もありますが、専業で農業を行ってもなかなか生活ができないというのが  一番の問題でしょう。 この国の農業のポテンシャルはすごいと言われているのですからなおさら残念です。  きちんと産業として成り立っている国もたくさんありますし、特に先進国では、年々この自給率は向上  しています。  軍事に関する安全保障については、議論が活発であるにもかかわらず、こと食料に関する問題については、  一部でしか議論されていないのではないのかという印象を受けます。  食料の問題も安全保障の問題であるにもかかわらず不思議な気がします。  農業を育成するといっても、一朝一夕に可能なことではないでしょう。技術を身につけるといっても5年  10年という期間は要するわけですから。  しかしながら、やりたいという人や企業はかなりいるんだと思います。そういった人や企業に参入を促す  ような施策を積極的に講ずる絶好の時期だと思います。       − − 次号に続きます − −

(税理士 浦邊 謙佑)

III.ワークシェアリングと副業

 ワークシェアリングで労働時間が減少し、賃金も減少してしまうことへの対策として製造業数社が、  通常は認めていない副業を容認すると発表しました。  ところで副業をした場合、税金はどうなるのでしょうか?  副業といっても、アルバイトなどをして給料収入をもらう、原稿料や賞金をもらう、自分で事業を立ち  上げるなど様々なケースがあり、それぞれ所得税の納め方は違います。    課税となる所得については、自分で確定申告をしなければなりません。    税金や確定申告でわからないことがあれば、「税と会計の質問箱」をのぞいてみてください。  これまでの質問の中で解決できない場合、メールフォームからご質問を送ってください。  ホームページ上で税の専門家がお答えします。 (回答は一般的な内容になります)    ★「税と会計の質問箱」のURL  (浦邊剛至税理士・行政書士事務所のサイト内)   http://ぜいりし.com/qa_index.html   日本語ドメインに対応していない方は http://www.xn--n8jvbn9p.com/qa_index.html

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)

IV.再就職への道(1)〜何のために働くのか?

 最近、雇用保険の手続きにハローワークに行くと、求職申込のコーナーや求職相談コーナーが混雑  していますね。    このご時勢、希望の再就職先に就職するのは、難しくなっています。「正社員・高給優遇」という  ような条件だけで就職しても、自分と仕事がミスマッチだと、結局短期間で退職→就職活動のやり直し  →履歴書で会社の在籍期間がどれも短い→面接担当者に「この人はすぐにやめる人」というイメージが  つく→希望の就職先に出会えない。。。という負のスパイラルに陥ってしまいます。    キャリアカウンセラーの私にできることは何か?と考え、今回から数回にわたり、皆さんのヒントに  なるような再就職へのステップのヒントをお伝えしていきたいと思います。    第1回は「何のために働くのか?」。働く目的は第一に生活できる収入を得るためですよね?  ではあなたが生活していくのにいくら必要なんでしょうか?自分が1ヶ月で必要な費用を紙に書いて  みましょう。家賃・食費・光熱費・車の維持代・子どもの教育費等々。近々結婚・出産等を控えて  いる人はそのイベントにかかる費用も紙に書いて整理してみましょう。そうすると、自分が今生活  するのに必要な給与が客観的に見えてきます。         − − 次号に続きます − −

(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー 後藤 雅世)

V.開国博Y150!!

 2009年は横浜が開港してから150周年を迎えます。    横浜では未来への「出航」をテーマに、その歴史や魅力が満載の 博覧会「開国博Y150」が開催されます。  舞台となるのは、みなとみらい地区を中心としたベイサイドエリア、 横浜駅周辺〜山下、山手地区の  マザーポートエリア、 よこはま動物園ズーラシア隣接地区のヒルサイドエリアの3つのエリア で開催  されます。    開催期間は4/28〜9/27までの約5ヵ月間となります。    私の気になるイベントはアースバルーンナイトショーです。 これは宇宙飛行士である向井千秋氏監修に  よる、 光と音と映像のダイナミックな地球環境物語です。    他にも多数のイベントが催され、横浜一帯が盛り上がる? はずです。    最近、私もこのイベントをきっかけに横浜の異国情緒の香り漂う 山手・元町周辺をプラプラ散策して  みました。外交官の家や山手111番館などの洋館を見学し、西洋建築や家具を存分体感してきました。  知らなかった横浜を味わえました。    日本で初めて誕生した物が、横浜発であった物って意外といっぱいあるんです。  例えば、明治2年に馬車道に氷水店を開店したのが、 のちのアイスクリーム第一号となります。  また日本で最初にビールの醸造所が作られたのが、横浜の山手 だったそうです。  今年は「開国博Y150」へ出掛け、みんなで 横浜を盛り上げましょう!!

(FP 小池 裕美)


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