III.実用化が進む先端技術
今年も、CEATEC JAPAN(情報通信・エレクトロニクスの総合展示会 )が10月に開催されました。 前回は珍しくて注目を集めていた有機ELが、今回は実際の商品や部品に組み込まれたり、照明 などに応用されていました。 国内最大のプラズマディスプレイは150インチまで大きくなっていました。 40〜60インチの大型ディスプレイをリビングに置いた状態やホームサーバと接続した場合の使い方 などのシミュレーションも各社展示していました。 自転車で自走するロボットの技術が更に進化し、一輪車で自走できるようになっていました。 興味深かったのは、多くの企業や大学が協力し合って、情報の検索や解析に関する基盤技術を標準化・ 共通化していこうというプロジェクトです。 このプロジェクトでは、Web等のデジタルデータだけでなく、人の行動など実世界のデータを集め て分析する方法を調査・研究し、実際のシステム開発等に応用する実験を行っています。 例えば日々の行動情報を収集し、解析して匿名化を行います。これを利用して、個人情報を保護 したままで、推薦情報の発信などのサービスがより適切に行われるようにする実験が行われている そうです。 今回は、ロボットがパフォーマンスを見せる派手な演出や、びっくりするような新発明は少なくなっ たように思われますが、既存の技術が洗練され、確実に実用化が進んでいることを実感しました。(Webデザイナー)