I.保険で失敗しない7つのポイント
規制緩和により生命保険、個人年金保険、医療保険、その他たくさんの保険商品が販売される
ようになりました。TVのCM、雑誌の広告でも保険の宣伝があふれています。たくさんの保険
商品から本当に自分に適した保険を選択できていますか?昔に入った保険を現在のライフ
スタイルにあわせて見直ししていますか?
保険はその人の家族構成や価値観、事業をしているかどうか等によって入るべき商品が異なって
きます。だれにでも合う万能の保険というのはありません。以下に保険選びのチェックポイント
をあげてみました。保険選びの参考に役立ててください。
○ポイント1 保険の種類は適正か
死亡保障が必要なのか老後の資金を貯めたいのか、病気や怪我をした場合の費用を補填したいのか、
その間の収入を確保したいのかなど家族の構成や現在・将来のライフプランを考慮して保険を選択
することが必要です。
○ポイント2 保険料の支払額や支払期間は適正か
支払額が過大だったり、支払期間が長すぎたりすると途中解約のリスクがあります。
○ポイント3 保険料の比較をしているか
同じ保障内容でも保険会社によって保険料は違います。また、健康体が非喫煙者かどうかなどに
よって保険料が割安になる場合もあります。
○ポイント4 死亡・入院や手術の給付内容を比較しているか
保険金支給の対象となる手術の種類や入院日数などは商品によって大きく異なります。
○ポイント5 リスクについてきちんと理解しているか
メリットだけでなく、中途解約した場合の返戻率や、保険が支払われない場合などのデメリットに
ついても検討が必要です。
○ポイント6 相続時について考慮しているか
契約者や被保険者を誰にするかで相続時の取扱いが大きく異なります。また、離婚した配偶者に
保険金が支払われてしまうなどの場合もあります。
○ポイント7 節税効果はあるか
事業をしている場合、保険によって節税できる場合があります。また、商品によって節税効果は大
きく違います。
たくさんの商品の中から上記のポイント全てについて、考慮した上で保険を選ぶのは、ちょっと
大変と思われる方はファイナンシャルプランナー等の専門家に相談してみるのもいいかも
しれませんね。
(CFP 廣崎 英子)
II.生命保険の“配当”について
ちょっと考えてみませんか?
ここ1、2年新聞記事等で“運用環境好転で○○生命が配増”“財務体質の改善で生保増配”
などといった記事を見かけませんか。金利の上昇気配等、保険を取り巻く環境も変わってきて
いるようです。投資をしている方は、「株式の配当」には関心があるかも知れませんが、
「生命保険の配当」について知ることも保険商品や保険会社の選択には大切かもしれません。
外資系の生保は「株式会社」という会社形態ですが、日本国内の大手生保は、ほとんどが
「相互会社」という会社形態です。有配当商品を主力とする相互会社の仕組みを見ていきま
しょう。皆様がお支払いする保険料は、保険会社があずかり、保険料を保険会社が予定して
いたより@高い利率で運用できたA保険会社の経費が浮いた(利益が出た)B危険(保険金支払)
が少なかったの@ABの利益(剰余)が予定より発生した場合に契約者に戻すのが配当です。
《3利源配当》
@の利回りだけを返す商品を「利差配当」、配当が無いのが「無配当」Aのように保険会社の
業績(利益、財務内容)も配当に還元されるわけです。(会社が利益を上げて株主に配当する
株式投資の配当に似ています。会社選びも重要。)Bのように実際の保険金支払いが予定より
少ない場合保険契約者に配当が戻されるのです。(経済環境だけでなく平均寿命が伸長する
時代は配当も戻りやすい)配当金=有配当商品のポイントは、@「予定」した保険金・利率に
加えて+αの利益を配当で対応⇒金利上昇・経済環境好転時にプラスオンの可能性があり、
状況の変化に柔軟に適応。経済環境の悪化で配当が望めなくてもマイナスになるわけではあり
ません。A既に保険加入の方にも平均寿命の伸長によるメリットを還元⇒昨年4月多くの保険
会社が平均寿命の伸長により新規加入保険の保険料率を下げました。
配当はこのような「長生きメリット」を既にご加入の契約者にもお返しできる可能性が
あるのです。
(税理士 浦邊 謙佑)
III.保険の見積はインターネットで
商品やサービスを選ぶとき、ひとつの会社のものだけを調べていてもなかなか判断できない
ことがありますね。お店に行って店員さんに話を聞いたり、各社のパンフレットをもらって
きて比較したりして選んでいることが多いのではないでしょうか。
保険も、多くの会社が多くの商品を出していてパンフレットを集めるだけでも大変だと思います。
ところでインターネットにはいろいろなものを比較するサイトがありますが、保険の比較サイト
もいくつかあります。年齢と性別で保険料を試算して一覧表示する機能や、気になった保険の
資料を画面から請求できる機能などが提供されています。
保険の種類も、生命保険・傷害保険・家財保険・自動車保険・バイク保険・ペット保険・海外旅行
保険などいろいろなものがあり、期間や支払い方法などで更に細分化されますが、保険会社に
よってさまざまな商品名がつけられていたりするので、どれとどれを比べればいいのか
わかりにくいかもしれません。そんな場合にも比較サイトで同じ条件のものを抽出すれば簡単に
比較ができます。
保険は、一生のうちの買い物の中でも大きいものと言われています。加入を検討する時には
よく調べて、納得してから契約したいですね。
AXIS−Kの保険サイトでは、「自動車保険お見積もりサービス」を始めました。登録年月・
使用目的などの条件を入力すると、概算見積が表示されます。同じページから資料請求や加入の
ご相談も承っております。是非、ご活用ください。
・保険サイトのURL
http://www.axis-k.com/hoken/
(Webデザイナー)
IV.政府管掌健康保険が
協会けんぽに変わるとどうなる?
社会保険庁が担ってきた健康保険事業が、今年10月から非公務員型の法人である全国健康保険
協会(通称:協会けんぽ)が行うことになりました。社会保険庁のパンフレットでは「保険料・
手続きは従来どおり」とあります。本当に何も変わらないのか?今回の改革のポイントを整理して
おきましょう。
@10月以降の加入・喪失の手続き方法は?
従来どおりの手続きになります。ただし、会社を退職した場合に継続し任意で加入する任意継続
被保険者は、協会で直接行うことになります。(協会で行う手続きの具体的な方法は、今後広報
される予定。)
A今まで使っていた保険証はどうなるの?
順次、切り替えをしていきます。切り替えが終わるまで、お手持ちの保険証は使用できます。
B保険料はどうなるの?
当面は今までと同じ保険料になります。ただし、協会けんぽになると、保険料率の設定は、
各都道府県支部ごとに行うことになります。
・・・そう、ここが今回改革の大きなポイント!
現在の保険料率は8.2%。平成15年の試算では、神奈川8.0%。最高料率は北海道8.7%、最低料率は
長野7.6%となっています。会社の所在地によって、保険料が変わってくるんですよ!
平成22年4月 には公的年金の運営主体も変わり、今後も医療保険・年金改革から目が離せませんね。
(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー)
V.落雷に注意!!
今年の夏(後半)の天気は突然の大雨、大嵐、落雷に悩まされる異常な気象でしたね。その中で
私が一番怖かったのが落雷でした。今年の夏ほど落雷を目にしたのは、今までになかったと思います。
8月の後半に池袋でショッピングをしていた時、突然大雨が降り、やがて雷がゴロゴロと
鳴り始めました。落雷の音が大きく聞こえ始めたので危険だと思い、デパートに逃げ込もうとした
瞬間、近くで落雷が起きました。爆弾が落ちたのかと思うほどの衝撃で、辺りには焼け焦げる
ような臭いがしました。人で溢れる街の中心でも雷は落ちる事を始めて知りました。
落雷が発生するのは高い所で、金属製品を身に着けていなければ安全だろうと思っていましたが、
大きな間違いでした。雷は状況によっては高さも無関係に落ちます。また、以前は金属製品を
身に着けていない方が良いとされていましたが、近年関係ないことが明らかになり、むしろ金属を
身に着けている方が雷の 通り道となり、安全であるとされているようです。
雷対策として、雷雲が見えたらすぐに建物内に逃げ込んで下さい。周りに逃げ込む場所がない場合
は、身を できる限り小さくして座ると良いそうです。
ある番組で司会者が、最近の雷は何かに怒られているような気持ちになる、と話していました。
私も同じように感じています。
(FP 小池 裕美)