V.国際情勢を知らない恐ろしさ

 最近「ホテルルワンダ」という映画を見ました。  この映画は1994年アフリカ中部にあるルワンダで、フツ族とツチ族の民族対立による武力衝突を描いた  作品で、フツ族過激派がツチ族やフツ族穏健派を120万人以上虐殺するという実話を基にした物語です。  ホテルの支配人である一人の男性が、民族に関係なく多くの人をホテルに匿い、自分の命を懸けて多くの  人を救いました。あまりにも惨く傷ましい映画でした。  ルワンダ紛争が起きていた当時、私は中学生でこのような紛争が起きていた事実を知りませんでした。  映画を見て何も知らずに生活していた自分が恥ずかしくなりました。映画の中で国際社会がルワンダを  見捨てる場面があります。実際日本でも「ホテルルワンダ」に対して、どの配給会社も劇場も関心を  示さなかったそうです。しかし世界で映画が評価されるようになって、一部の映画評論家やファンの  呼びかけにより署名運動が始まり、徐々に公開されるようになったようです。  民族紛争や宗教間の争い等は、当事者でなければ何の解決にもならないのかもしれません。しかし、  私たちは国際情勢を知っておく必要があると思います。メディアがなす役割はとても重要なのだと認識  させられました。まだ見ていない方はぜひご覧下さい。

(FP 小池 裕美)